ホーム > 西田光孝社長コラム - 熱誠征萬象

 猛暑に苦しんだ7月から一転、8月はどんより曇った日が続いて、酷暑もつらいながら曇ってばかりの夏もどうだろうかと思う日々が続いています。
 その暑かった7月の25日、26日の両日、東京・お台場の東京ビッグサイトで当社としては初めてとなる経験をしてきました。というのもわが社としては珍しく、ある製品のご紹介を行ったからで、そこでのお客様方の反応に大きな手応えを感じて戻ってきた次第です。
 参加したイベントは、不動産業界ではおなじみの「賃貸住宅フェア」の東京会場で、われわれは住宅機器部門のIoT機器の出展企業としてブースを出させていただきました。出展した製品は「マルチファンクションライト」という次世代の照明器具。カタチは従来の照明器具とほとんど変わらないながら、センサーと通信機能を持たせたIoT機能搭載型という照明器具で、開発したのは厚木にも工場を持つSony。われわれはこの製品の賃貸業界での普及を目指す販売代理店として、フェアに参加したというわけです。

 毎年開催される「賃貸住宅フェア」には、私も足を運んでいます。いま、社会やこの業界がどんな課題を抱えているのか、これからどんな方向へ進もうとしているのか、その指針を得るひとつの情報収集の場となるのがこの展示会で、賃貸住宅の管理会社として、また、お客様の目線で出展されているシステムや製品、ノウハウといったものを勉強してきたものです。
 それが今年は一転、出展企業としての参加となり、この数ヶ月その準備のために製品の説明の研究からパンフレットづくり、ブースづくり…担当したスタッフとともに、ああでもないこうでもないと試行錯誤を重ねて用意してきました。
 そうして迎えたフェア当日、午前10時のオープンとともに、お客様が波のようにひっきりなしに押し寄せてきて、6、7名での対応が追いつかないほど。
 「これ、照明なの?」…「IoT機能搭載の照明です」。
 「何ができるの?」…「スマホを使って帰宅前からエアコンを入れたり照明をつけたりできます」。
 「へー」…「人感センサー搭載で侵入者があったときに、スマホで告知してくれたりもできます」。
 「なるほど」…「その侵入者にスピーカーを使って警告することも可能です」。
 「人感センサーということは高齢者の見守りにも使える?」…「ええ、もちろんです」。
 こんなやりとりがあちらこちらで行われて、お客様は一様に賃貸業界でのIoT活用の可能性に感心された様子でした。
 さらに嬉しかったのは、われわれに混ざってSonyの開発担当者の方と、この方との橋渡し役となってくださったオーナー様とが、ブース内で一緒に接客対応していただいたことです。メーカーの方とオーナー様が説明に加わることで、どれだけ受け手の印象にインパクトが加わったかは想像に難くありません。

 熱い2日間が終わって、その成果には確かなものを感じました。
 製品への関心と認知が高まり、多くの企業様からのご照会や導入検討をいただいたことはもちろんなのですが、やはりいちばんの収穫は出展企業としてイベントに参加することで得られたわれわれの意識の変化です。
 いま賃貸業界は、少子化と超高齢化、人口減と一極集中化の影響を受けて、厳しい状況へと移行してきています。産業のベースとなる部分が縮小していくかつてない情勢のなかで、いかに工夫して利益を出していくかが、どの企業にとっても最大の課題となっています。
 その状況を共有しながら、どの企業も諦めることなくさらなる創意工夫で未来を切り拓こうと努力し、大変な熱意でお客様へのアピールを試みています。その情熱と行動力が会場いっぱいに充満して、よし、われわれも負けてはいられない、なんとしてもこのビジネスを成功させなければという強い意志となって返ってきます。やればできる、努力すれば成果は出る、工夫すれば道は開ける。その思いが確かな信念となって、熱くわれわれを動かす2日間となりました。

 賃貸住宅フェアで得た多くの刺激と多くの発見を、今度は日々のビジネスのなかに活かして、地域のお客様のために役立つ企業として躍進したい。その思いを新たに、新しい暦をめくる8月です。