70年以上続く不動産物件を継承、専門家と歩む安定経営への道 ~オーナー様インタビュー65~

本厚木駅前に長年所有の不動産物件を29歳という若さで継承したFさん。資産の売却ではなく賃貸活用を選び、安定経営への道を歩んでいます。
20代で70年以上続く家業を継承
私が不動産を継承したのは、約3年前に父が他界したことがきっかけでした。父は本厚木駅前で70年以上続く家業の3代目として、居酒屋を営んできました。私は4代目ですが、居酒屋店舗の入っている駅前の物件が会社の所有であることを、相続の手続きを進める中で初めて知りました。
相続後、最初に考えた選択肢は売却でしたが、周囲からの「立地を考えると手放すのはもったいない」という声を受け、賃貸として活用する道を選びました。方針を決めたのは相続から1カ月ほど経ったころです。管理や運用の知識もなく、不安はありましたが、本業で店舗設備や内装工事に携わっており、自分自身に店舗空間に関する知識があったことも、保有して活用の方向へと進む動機の一つとなりました。
名義変更からテナント募集まで
実務面ではまず名義変更を行い、閉店した店舗の片付けや清掃を進めました。費用的な面もあり全面的な原状回復はできませんでしたが、貸し出せる状態に近づけることを優先しました。テナント募集は、知人の紹介でつながったNISHIDAさんにお願いしました。不動産に詳しくない自分が個人で契約を進めるとトラブルにもなりかねず、専門家に間に入っていただけたことは大きな安心材料でした。
物件はビルの一区画で複数オーナーが関わる複雑な所有形態に加え、古い登記も残っており、書類確認や関係者との調整には時間がかかりました。トラブルになりやすい業態は避けたいと考えながら募集を進めたためか、入居の決定までには約1年を要しました。先代の資産整理が始まる前に決めたいという目標にも何とか間に合い、現在は企業法人と契約し、飲食店が入居。安定した運用が続いています。
継承に備え、情報共有と専門家への相談を
東京都内に勤務する私は頻繁に現地へ足を運べません。何かあればNISHIDAさんから都度連絡があり、近くで管理を見ていただけることはとても心強いです。現在は物件の安定運用を第一にしていますが、今後は新しい投資や事業にも挑戦したいと考えています。父が飲食業をしていたこともあり、料理は好きなので、いつか飲食業にも再挑戦してみたいですね。
これから不動産を継承する方には、必要書類の所在だけでも家族で確認しておくことをお勧めします。長く続く事業ほど登記関係の書類が思わぬ場所に保管されていることがあるからです。特に私のような若い世代が不動産を相続する場合には、わからないことは一人で抱え込まず、信頼できる専門家に相談することが大切だなと感じています。(談)
本厚木駅から徒歩約2分。バス通り沿いにある物件。現在は区画に飲食店が入居し営業中です。

