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NISHIDA
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令和のプロ野球に沼る

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令和のプロ野球に沼る
 古い時代が終わりを告げ、新しい不気味な時代に入ってきました。
 その主役はAIで、最初は便利なツールだと喜んでいたのも束の間、われわれの生活を脅かす凶器としても使われるようになってきました。
 9月末から始まった、企業が持つネットワークシステムの脆弱点をAIが見つけ出した末の不正アクセス。これによっておびただしい数の個人情報が流失し現在に至っています。さらにはFX(外国為替証拠金取引)サービスへのサイバー攻撃で、利用者の個人データを人質に取っての脅迫など、信じられないような事態にただ目を白黒させています。

人間が作り出す安心感

 どうにも、人類が自ら開発したものによって支配され、混乱するという時代がすぐそこまで来ているような気がして、私の頭は強制的にシャットダウンに入ります。
 しばし考えることを止めて、かつてのゆっくりとした時代のことを懐かしみます。
 人類はあまりに進化し過ぎたのではないだろうかと思いながら、子どもの頃のことを思い出します。まだ未来が予測でき、誰もが希望を持てた時代。
 と思っていたら理解可能な、しかしながら驚くべきニュースが飛び込んできました。
 あの松井秀喜氏が読売巨人軍の新監督に就任したというのです。
 これは人間の人間によるまっとうなサプライズで、これを聞いたときの安心感といったら、昔に戻ったような高揚感を感じてしまいました。

プロ野球の新しい風景

 今では大谷選手や村上選手が活躍する大リーグにばかり関心が行っている私ですが、もともとは王や長嶋のいた巨人ファンです。
 ところが年とともにスター選手がいなくなり、こじんまりとした戦い方をするようになって、巨人から心が離れて幾年月という感じになっていました。
 そこに出てきた松井新監督のニュースです。長嶋氏と師弟関係を結んだ松井氏がどんなチームを作り上げるのか未知数の部分は多いのですが、かつて監督だった高橋由伸氏がその下でヘッドコーチに就任すると報じられているのですから、ゴジラ松井の求心力は大したものがあります(さらに、その巨人がドラフトで1位指名した横浜高校の織田翔希投手に求心力が届くのかも見ものですが)。
 そうして、それに先立ってはかの工藤公康氏が中日の監督に就任するという報道もなされたばかりです。工藤氏といえば、ソフトバンクの監督として5回の日本シリーズ優勝を達成した名監督です。

リアルを楽しむ時間

 松井監督に工藤監督、佐藤輝明選手を欠いた阪神に、下剋上の横浜ベイスターズ…。なんだか、来年のセ・リーグが楽しみになってきました。これは注目しないわけにはいかないでしょう。どんなゲームが、どんな展開が待っているのか、今からワクワクしてきます。
 横浜球場のシーズンチケットを持っている私です。来年は仕事を早く切り上げて、足繫く球場に通おうと考えています。そうして、ビールを飲みながら風に吹かれて観戦する。AIのことなど忘れて。
 まるで昭和のような光景ですが、いいえ、見ているのは令和のプロ野球です。来年はこれ"沼り"たいと思っています。

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