ブログ

NISHIDA
BLOG

探せ、前向き前のめり

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
探せ、前向き前のめり

 いつでもどこでもずっとマスクをしている生活が、もう9ヵ月も続いています。
 その間に桜が咲いて春が来て、オリンピックのない夏が来て、祭りのない秋が来て、それが日ごとに深まりつつあります。
 マスクをずっと続けているせいで、我々の気持ちもおのずと変わってきているようです。日本国民全員が内向的、消極的、受動的、防衛的、非社交的になってしまっていて、その反対語である外向的、積極的、能動的、攻撃的、社交的などのファクターはどこを探しても見つからず、逆に罪悪であるかのような空気です。
 そんななかで、JR東日本や全日空の前代未聞の巨額赤字や大企業の人員削減計画がニュースとなり、もはや明るい兆しがどこにも見えない世の中になっています。
 仲間同士で顔を合わせても、「大変ですね」を繰り返すだけで、気持ちはあがきながらも何を行う術も見当たらなくて、諦めの吐息をつくばかり...恐ろしい事態が続いています。


経済地図がコロナで変わる

 その状況は世界中同じで、ヨーロッパも米国も感染者数の爆発にお手上げ状態になっています。
 唯一コントロールできているのがウイルスの発生地である中国で、デジタル資源を活用して国民一人一人にモバイル端末を持たせ、ウイルス検査を徹底して陰性の人だけ動かす戦略で、経済活動を正常化。ぴたりと歩みを止めている欧米および我々を尻目に攻めの姿勢に転じて、本年度のGDPも先進国が軒並みマイナスに転じるなか、唯一プラス成長が予測されています。
 その中国はもはやスマホなしでは何もできない進化ぶりで、スマホを快適に使用するための新発想のアプリも充実しており、かつては我々が先を走っていたはずなのに、いつの間にか一歩も二歩もリードを許す状況となってきました。
 自由主義対社会主義という政治システムで考えると、新型ウイルスなどという敵には社会主義体制のほうが圧倒的に有利であることを知らされる事態となっています。


サステナブルな社会のために

 そんななか、我国は一体何をしているんだということになりますが、新政権が遅ればせながらデジタル庁を新設したことと行革担当大臣に河野太郎氏を任命したことは、評価できると思います。
 これを受けて、霞が関では早速ハンコなしでの業務が推進されているようですが、売買契約書や賃貸契約書などを扱う弊社でも、オンラインによる契約業務が実現できる日に向けて準備をしているところで、これは作業の効率化に大きく貢献してくれる流れだと考えています。
 世の中がこの災難を契機に大きく変わりつつありますが、こんななかでも我々に何かできることはないかと考えた結果、アパート・マンション・オーナー様を取り巻く制度を少しでも良いものにするべく先日から活動を行っています。
 具体的には、賃貸物件の修繕費を日ごろからプールしておくことを容易にするための制度づくりで、つまりは修繕費の積立てを分譲マンションと同じように経費にしてもらおうという働きかけを国土交通省と共に検討しています。
 これは、アパート・マンションという社会資本をきちんと維持管理して、常に安全清潔な状態に保ち、未来につないでいこうという、サステナブルな社会の実現を目指す国の方針に合致するもので、そのために建物リフォームを行いやすい、資金をプールしやすい税制の導入をお願いするものです。


夢を届けて明日を拓く

 これは今すぐに我々の収益に結び付くというものではありませんが、この税制の変更が実現できるとその効果には計り知れないものがあります。
 アパート・マンションのオーナー様も潤い、リフォームを担当する企業も活躍の場が広がり、良いことづくめです。是非とも実現したいと、すっかり心は前のめりになっています。
 さらにもうひとつ、神奈川県央エリアを活性化するために本厚木駅南側の再開発に続いて北口地区の再開発をきちんと実現し、街を元気にするために尽力していくこと。これも現在進行中です。
 エリアの再開発はコロナ禍にあって、なくてはならない地域経済のカンフル剤です。後ろ向き縮小型の今の社会だからこそ、必要なものです。
 この危機的な状況にあって、街の再開発と賃貸物件用の修繕費積立ての経費化のふたつをなんとか実現したいと使命感に燃えている昨今です。
 こんな時代だからこそ、率先して前向きな活動をけん引していかなければと思っています。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加