日本人移住ランキング1位ロサンゼルス

2022/01/10

　「ロサンゼルスも税率が高いので、自分の稼いでいる半分よりちょっと多いぐらいは納めないといけない」と答えたうえで、稼いだお金の使い道については、「今のところはたまっていく一方かなと思っています」とにこやかに話していた大谷選手のような長期滞在者や、外国の地を棲家と考えて移住する永住者は、ここ30年間で2倍近くに増加しているそうです。移住する地域別では「北米」が36.6％で1985年以降一貫して首位を維持し、都市に絞ると大谷選手も暮らす「ロサンゼルス都市圏」が67,501人と全体の5％を占めて最多となっているそうです。
　海外移住者の増加の背景には、日本の富裕層への税制への不満があることは間違いないでしょう。2014年の「国外財産調書」の提出の義務化、翌15年には「出国税」が導入されました。さらに同年相続税の最高税率が55％に引き上げられ、17年には国外資産への相続税の免除条件がさらに厳しくなりました。
　税政による富裕層への締め付けが資産家および資産の海外移住を加速させているのは間違いないところです。