秋晴れの日々

今年の夏は、大変に厳しい毎日が続きました。
7月上旬から始まった猛暑が延々と3ヵ月続き、避暑に出かけても涼しさの恩恵にはほど遠く地球の行く末を心配し、その間に二度目の新型コロナウイルスにも感染して…と、我慢と忍耐をいつもにも増して強いられる夏でした。
それがやっと昼間から涼しい風が吹き渡るようになって、ついに待ちに待った秋の到来です。これほど秋の訪れが待ち遠しかったことはありません。
そんななかでいつものように会社のデスクに座って、各部門から持ち寄られた書類やデータに目を通す日々です。
夏のエネルギー切れ
われわれの業界は、繁忙期を迎えて春は全力疾走の毎日です。それが夏になると、暑さも手伝ってエネルギー切れになってきます。
コーチ役のこちらも汗をかきかき叱咤激励しますが、やはり選手によっては努力しているにも関わらず結果が出せずに悶々としてしまう人も出てきます。
企業のなかも同じで、コンスタントに成果を出して安心していられる部門と、なかなか数字に表れずハラハラしてしまう部門とが出てきてしまいます。
努力していることは重々わかっているのです。ですが、結果が伴わなければ褒めることもできず、苦言を呈するしかありません。
受け手からすると、わかっていることを指摘されて気持ちがいいわけがありません。それでも我慢して聞いているんだろうなあと思いながらも、厳しい言葉を並べざるを得ません。
仕事の醍醐味を味わう
そんな昨今、オーナー様の所有されている土地で行われた地鎮祭に出かける機会がありました。
そこで土地オーナーの方にご挨拶させていただくと、いつもスタッフの方々には良くしていただいて、本当に頼りになってありがたいことですとの言葉をいただいて、大変に恐縮してしまいました。
われわれの立場からすると、お客様にありがたいと言われ感謝されるというのは、最高の喜びです。
ともすれば色眼鏡で見られ、儲け優先主義と思われがちな業界にあって、仕事をいただいて、さらに感謝までされるとは、これぞ仕事の醍醐味で、頑張ってきてよかったとの思いをかみしめる瞬間です。
そうして私は考えます。こうしてお客様に信頼され、感謝される仕事をやっているスタッフたちの働きぶりに間違いはないのだ、と。
感謝広がるウロコ雲
オーナー様からの感謝の言葉を、そのままスタッフたちへの感謝へと変えて胸に刻みたいと思います。
結果が出ている出ていないに関わらず努力してくれているスタッフに、感謝です。日々頑張ってくれている全員に、感謝です。
見上げると、高く澄み渡った空にウロコ雲が広がっています。
この空のように心は秋晴れ、爽やかで、ゆっくりと移ろいゆく季節にも感謝です。
嬉しい日々が続きます。