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登り龍にあやかる

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登り龍にあやかる

 新しい年、2024年がやって来ました。

 1年のうち大半を会社や出先で過ごしている私ですが、お正月のこの時期だけは家にずっといて、遠方から顔を見せてくれる子どもや孫たちを迎える側に回ります。

 久しぶりの顔や大きく成長した姿に目を細める時期ですが、おめでとうを互いに言い合いながら、年が改まるだけでめでたく感じる日本人の感性に感心するときでもあります。

 そのうえに、今年の干支は辰。龍が大きく天に登ってゆく威勢のいい様子が思い描かれ、さらに飛躍できそうな気がして、大好きな干支のひとつです。

 かつての松下幸之助氏や本田宗一郎氏などの経営者たちも、龍の縁起の良さに惹かれたと聞きます。私も年の初めに、景気のいい夢を心のなかで描いています。



新しいことと積み上げてきたこと

 今年は60年に一度の「甲辰(きのえたつ)」の年だそうです。この年は「新しいことを始めて成功する」意味と「いままで準備してきてことが形になる」の二つの意味を併せ持つとされ、これを知って願ってもない年だと拳を叩いてしまいました。

 これこそ私が昨年中から翌年の目標として掲げていたことで、今年は我が社にとって大きな成長の年になるだろうという確信を強めたところでした。

 昨年の状況がいまひとつ納得がいかず終わってしまったことは、前回ここで書いた通りなのですが、それを踏まえて年末から年始にかけて各部署の事業計画を出してもらいました。

 それをじっくりと煮詰め、足りないところは対策を練る、あまりに大きな目標には実現可能なものに修正する、といった作業を経て、年頭に当たって本年度の計画が出揃ったところです。

 現場で感じていることを反映した各部署からの案と、経営的な視点から構想したプランの二方向のベクトルを集約した新しい事業計画を眺めながら、よし今年はこれでいけると自信を深めたところです。



人を創り会社を創る喜び

 会社の経営というのは、実はとても楽しいものです。

 スタッフひとりひとりとじっくりと向き合って、企業の経営哲学や仕事への向かう姿勢、チームワークの大切さといったものを、少しずつ伝えていく。

 当初はなかなかわかってもらえなくても、月日を重ねるうちに徐々に理想的な方向へと進んでくれるようになります。

 そうして、私が口にすることはただひとつ。ひとりひとりのお客様の役に立つ仕事をすること、地域のためになる企業であること。そのためにはどうすればいいかを常に考えて、頭に、体に汗をかくこと。

 この考えが少しずつ浸透して行って、企業全体として成長の道を歩んでいく。

 これを後ろから、ときに眺めときに後押しして、これが楽しくないわけがありません。



成長そして前進

 新型コロナウイルスの騒ぎも終わって、やっと何に制限されることもなく活動できるようになりました。

 ウクライナやイスラエルなど世界に戦禍の終わる日はなかなか来ず、不安な要素も残るなかでの年明けです。

 今年はいよいよ金利が上がるとされ、これはわれわれの業界にとってはマイナス要素なのですが、いつの時代も負の材料を抱えながらの船出を果たしてきました。

 そんななかで企業として確かに前進し、スタッフひとりひとりもちゃんと成長していく。そんな一年になることを信じて、わくわくが止まらない年の初めです。

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