4年ぶりの野球教室
去る1月20日に、4年ぶりとなる「NISHIDAベースボールアカデミー」を開催することができました。
なにしろこの4年間、今度こそは開催したいと思いながら新型コロナウイルスの流行状況に断念せざるを得ない年が続き、あっという間にこれだけの月日が流れてしまいました。
そうして迎えた今年。
やっと従来通りのイベントが行えると思うとワクワクが止まらない毎日だったのですが、なんと数日前に私自身がインフルエンザに罹患してしまい、5日間の自宅待機を行うことに。それを終えてマスクをつけた状態で会場におもむき、念のためにバックヤードからの大人しい参加となりました。
ところが当日の厚木地方は朝から小雨。開催に一抹の不安を感じている当社の若いスタッフたちを、いやいずれ雨もあがるだろうからと励ましてのアカデミー決行となりました。
なにしろ4年間も待った野球教室です。参加する中学生たちが、またとないこのチャンスをどんなに心待ちにしていたかと思うと、小雨ごときで諦めるわけにはいきせん。
プロの指導から得るもの
こうして始まったNISHIDAベースボールアカデミーですが、これは長年行ってきた当社の地域貢献活動の看板イベントで、横浜DeNAベイスターズOB講師の方々から直接野球指導を受けて日頃の練習の糧にしてほしいというものです。
今回は、厚木市はもちろん、海老名市、伊勢原市の中学校16校の野球部員たちが参加。当社がメインとなって開催しているものですが、厚木市や厚木市教育委員会、海老名市教育委員会、伊勢原市教育委員会が後援、さらには当社とお付き合いいただいている数多くの企業の協賛も得て、大々的に行うものです。
協賛企業の方々には4年ぶりの開催にもかかわらず、快く協力を受けていただき、これには本当にありがたく思いました。
話を野球教室に戻します。
小雨が降りしきり寒さも募るなかで、アカデミーのスタートが宣言され、まずは走りの練習です。どの子も自分の力を100パーセント出し切って、コーチやライバルたちにアピールしようと必死です。
次は各ポジションに分かれての守備練習です。ピッチャー、キャッチャー、内野、外野それぞれにコーチがついて、選手ひとりひとりにプロのアドバイスが飛びます。
その次はバッティングとその真剣な目の輝きとハツラツとした動きに、見ているこちらも元気になってきます。
私などは遠い中学時代にボールを追っていたあの日の気分が甦ってきて、なんだか胸の奥がジーンとしてきました。
はじける若さと気迫
朝からの小雨もお昼にはすっかり止んで、午後からは各学校に分かれてのゲーム大会です。
1から9までのカードの的にボールを投げて正確さを競うストラックアウトに、2チーム対抗でのベースランニング。本塁と2塁のベースから同時にスタートし、ボールをタスキ代わりに渡しながら速さを競うもので、それぞれの学校に対する応援も加わって、大盛り上がりのひとときです。
さらに、ここに協賛企業の野球部出身の有志が参加してきて、おとな対中学生のベースランニングが始まります。おとなも必死に走り、あと少しで勝てる所でした。会場全体がさらに盛り上がって、やはり若いパワーは素晴らしいと感嘆したひとときとなりました。
何にも代えがたい成果
今年は元日から能登地方で大きな地震が発生し、暗い年明けとなりました。コロナが明けてやっと平時に戻ると喜んでいたところに、この惨事です。
こんな状況のなかで、子どもたちにはなんとか前を向いて希望を持って進んでいってほしい。私がいつも思っていることです。大げさではありますが、この野球教室がその一助になればこれほどうれしいことはありません。
私たちの本業とは畑違いの野球教室ですが、当社スタッフにとっては、いろいろな立場の方々が数多く集まるこのイベントは我々の仕事にとってもっとも大事である「気遣い」を学ぶ絶好の機会となります。
若い経験の浅いスタッフたちにとって、理屈ではなく体で気遣いの何たるかを体得することができたこのNISHIDAベースボールアカデミー。
数えきれないほどの成果が得られて、充実の一年の始まりとなりました。