最近の裁判事情(WEB)

コロナ後から、裁判手続きが大幅に変更されています。一言でいうと、当事者(弁護士を含め)が裁判所に行かず、事務所からWEBで裁判に参加することになっています。裁判のIT化と呼ばれています。利点は、
1.裁判所に行かなくて済むので、当事者(弁護士を含め)からすると便利です。
2.日本全国に裁判所の裁判に、弁護士の事務所から参加できます。交通費もかかりません。
3.家庭裁判所も調停から裁判まで、WEBで参加できます。
私も目の前にある地方裁判所には、最近1年振りに行きました。非常に便利になった訳です。
欠点は、 WEBは争点整理や和解などに使われ、民事の証人尋問は、現在のところ、管轄の裁判所に原則行かなくてはなりません。また、刑事事件は、従来どおり、裁判所にいかなくてはなりません。WEBは弁護士が使うことが義務付けられていますので、高齢の弁護士はついていけず廃業されるかたも多いです。ただ、WEBは、テレビ電話なので、従前と同じように激しく法廷で論争することができず、裁判所主導の書面を提出するだけの裁判手続きになりがちであるとの批判する人もいます。
私は、WEBでも、裁判所や相手方との論争を好みますが、そういう弁護士は少ないと思います。今後の裁判手続きがどうなっていくか、それによって、裁判手続きの有効性をしっかり吟味していく必要があるかと思います。
山本弁護士プロフィール

山本安志法律事務所所長(所属弁護士=3名)
弁護士歴 | 48年 |
年齢 | 73歳 |
簡易裁判所調停員 | |
相続アドバイザー | |
趣味 | 風景写真・山登り |
TEL | 045-662-6302 |
ホームページ | 山本安志法律事務所 |