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株式会社西田コーポレーションNISHIDA BLOG春の意外なモチベーション

春の意外なモチベーション

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春の意外なモチベーション

 遅い寒の戻りに見舞われた4月1日に、入社式を行いました。

 創立48年を迎えた当社ですから、これに近い数の入社式を執り行ってきたはずなのですが、この日はいつも新鮮な心持ちに襲われます。心地よい緊張感と高揚感が、新しく仲間となってくれたフレッシュマンたちはもちろんのこと、これを迎える側のわれわれをも包んで、わくわくした特別な気分で一日を過ごします。

 今年はまた桜の満開の時期と重なって、薄桃色の花も新しい門出を祝ってくれているかのよう。われわれが地元とする厚木市は意外に街なかに桜が多くて、厚木中央公園はもちろんのこと小さな公園にも桜が咲き誇り、日本らしい風情を感じているこの季節です。



別れと出会いと感謝と

 出会いは素晴らしいものですが、春は別れのシーズンでもあり、当社でも残念ながら去らなければならない方との別れを先月末に経験しました。

 これがまた何度経験しても寂しく残念で、新天地での活躍を祈りつつも後ろ髪をひかれる思いが絶ち切れません。

 それを乗り越えての若い方々の仲間入りは、寂しさを吹き飛ばすエネルギーに満ちていて、感謝の思いすら抱いてしまいます。転職や転身が当たり前となってきている昨今です。末永く仲間として、楽しい時間を共有したいと願ったことでした。



意外な場所で受けたサービス

 さて、そんななかでちょっと面白いことがありました。

 それなりの年齢になると、見てくれも段々と寂しいことになってきますが、先日は顔面にどうしても我慢ならない不都合な輩(やから)が顔を出してきました。

 そんなことにこだわるなんて男らしくない…と、かつてならなるところですが、いやいや企業を代表する者としてやはりある程度の容姿を保っていくことは大事であろうと考えて、会社の近くにあるクリニックを受診することにしました。

 皮膚科のクリニックというのはあまり行くことがなかったのですが、小奇麗な院内に入ってまだ若い先生から吹き出物をメスで切除してもらうための治療を受けました。

 処置が終わったあと、ドクターが患部の近くにあった黒いシミを見つけて、すかさず「ではこれも、サービスで一緒に取ってしまいましょう」とおっしゃって、そこにレーザーを照射をしてくださいました。痛みが伴うのかと思いきや、ちょっとピリッとするくらいで、あっという間に終了してしまいました。

 それだけのことなのですが、私はすっかり感心してしまいました。



受け手目線の対応

 おかげですっきりとした顔になり、なんだか若返ったような気分になりましたが、私が感心したのはそこではなく、医療の現場で「サービス」という言葉がドクターの口から飛び出したということに対してです。

 病院という医療を提供する場所は、医療の都合や医師の都合が最優先されるところがあります。患者は何時間も待たされて、それでも文句ひとつ言わず、診てもらって薬を処方してもらって感謝する。そんなことが通例となっている世界です。

 医師の方も、常日頃より周囲から先生と呼ばれ、尊敬されあがめられて、一段高い目線から患者を見るところがあり、それが通例となっています。

 そんななかで、「サービス」を口にしたこのドクターに驚いたわけです。

 「お客様の立場に立った対応」というのは、われわれが長い間心がけてきたことなのですが、場所を替え立場を替えて感じ入ってしまいました。



目線を変えてニーズを掘り起こす

 さて、そのさりげないサービスに感激し、さらに治療の簡単さに驚いた私は、ではここも、気になっていたそこもという気になり、早速このクリニックに次の予約を入れてしまいました。

 そうして考えました。

 医療の世界でもちょっとやり方を変えるだけで、新たなニーズが掘り起こせるのです。これをわれわれの本業で実践しない手はありません。

 もっとできることはないか。お客様の目線で考えて、もっとお役に立てることはないか。もっと、もっと…。

 そんな新しいモチベーションとともに、めぐり来た春に歩み出します。

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