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株式会社西田コーポレーションNISHIDA BLOG一年後のこと、一年前のこと。

一年後のこと、一年前のこと。

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一年後のこと、一年前のこと。

心落ち着かず、まぶしく見える季節

ミサイルだ。核実験だ。軍事演習だ。と物騒な言葉が飛び交ううちに暦は変わり、青葉若葉の五月が巡ってきました。
春を迎えたフレッシュマン達にとっては、社会に飛び出すという体験に心落ち着かず、新緑の木々ばかりがことのほか眩しく見える季節なのでしょう。
かくいう私も、毎年この時期はちょっとナーバスな毎日を過ごします。というのも、六月の人事を控えて思い迷うことも多いからです。

人事とは会社の柱

企業は人なりとはよく言われることですが、人事というのは会社にとってとても重要な柱です。
 どんな会社にしていきたいか、どの分野により力を注ぐべきか、などの企業全体の方向性と業務効率を考えながら、同時にスタッフ一人一人の適性や本人の意志のことを考え、細心の注意をもって進めなければなりません。
 人事の分野に特化したコンサルタントの意見を聞きながら、数人の幹部とともに何度も打合せを重ね、あの人をここに、この人をそこにと人事を考えていきます。
 この時期、一ヶ月前に入社した新入社員たちは二ヶ月間の研修の真っ最中なのですが、この若い仲間たちの人事も同時に行います。果たしてどのセクションに配属されるのか、当人たちはドキドキしながら待っているに違いないはずです。
 そんな最中に、今度は来年入社してくる仲間の採用面接が行われます。少しずつ駒を進めてなんとか三次面接の段階までこぎつけた学生たちの、最後の熱い思いに耳を傾けることになります。「この分野にとても興味があります」、「こんなことをやってみたいんです」…その緊張と期待で上気した顔を見ながら、私は昨年この場所に座っていた新入社員達のことを思い出します。
 『あの人も同じ希望を持っていたな』、『あの子はこんなことを語っていたなぁ』…そんなことを脳裏に浮かべながら、最終面接時間は過ぎていきます。
 やがて、その前の世代のことも思い出されてきます。今や入社数年を経てすっかり一人前となってきた彼らの顔を思い浮かべながら、就活時最後の面接での彼らの言葉や意志といったものを、昨日のことのように鮮明に思い出してみます。
 あのとき語っていた彼らの思い。一年経ち、二年経ち、三年〜四年と経って、果たしてそれがきちんと叶えられているだろうか、そのときの目標にちゃんと向かっているだろうかと、もう一度、頭のなかで人事のことを考えてみます。

判断とチャレンジ

「できれば今の仕事を続けたい」、「もう少しここで研鑽を積みたい」…若いスタッフが、それぞれの気持ちを持っていることは十分承知しています。ただし配置換えとなると、一からのスタートとなります。可能なら現在の部署でこれまで積み上げたノウハウを活かして会社に貢献したいという希望があることは、よくわかっています。
 ですが、ひとつの場所に留まるのではなく、いろんな仕事を経験することが、本人をさらなるレベル向上に導き、さらに視野を広げて、ひいては会社全体の成長に繋がっていくことに間違いはありません。
 また、本人の特性というものを客観的に考えてみると、本人の希望よりその判断を優先したほうが、良い結果に繋がるケースも多々あります。
 人事異動を受けての再スタートで、当初は苦労してもそれを上回る収穫が会社にも当人にも得られることは、まぎれもない事実です。われわれ経営者の判断を信じて、新しいチャレンジを行ってほしいと思うわけです。

推敲を重ねる

今日も、新しい人事案を前に、スタッフひとりひとりの就活時の様子などを思い浮かべながら、腕組みをする時間が過ぎていきます。
そのひとりひとりに対して、重い責任があるのだということを肝に銘じながら、何度も…何度も…推敲を重ねます。

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