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株式会社西田コーポレーションNISHIDA BLOGオーナー会セミナーでの覚悟

オーナー会セミナーでの覚悟

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オーナー会セミナーでの覚悟

小糠雨(こぬかあめ)の降る日が増えてきて、暦は六月。

紫陽花が美しい季節となりました。  

 世間では相変わらず日本大学アメリカンフットボール部の悪質タックルから派生した問題が、ワイドショーを賑わせています。当該選手が記者会見を開き、監督とコーチが釈明を行い、さらに選手たちが声明を出し、警視庁も乗り出して…と、鎮静どころか拡大の一途をたどる一方です。
 しかしながら、監督、コーチ、理事長の言動などの報道を見て感じるのは、この人たちは大学にありながら、学生のことをまったく考えていないのだなという感慨です。これは驚くべきことで、この様子をわれわれの業界にあてはめてみると、〈お客様を見ずに仕事をしているのと同じ〉ということになります。

 当社のスタッフたちには、「仕事はお客様の立場に立って動かねばならない」ことを常日頃から口酸っぱく言い渡しているつもりです。ですが先月もここで書いたように、われわれ年配の者から見ると「いまひとつ」の状況が当社のなかでも散見されます。具体的に言うとお客様からのご要望に迅速に応えていない、お客様への細やかな報告を行っていない…など、あってはならない出来事が増えているようです。このことを私は相手に対する「気配り」が欠けているからだと考えていることは、前回申し上げた通りです。

オーナー会セミナー

 そんななか、毎年恒例となっているオーナー会セミナーを先日開催いたしましたが、その折りに私が行ったことはご参加頂いた皆様方への陳謝です。実に情けないことですが、私に寄せられるクレームはお客様の数が増加したこともあって増える傾向にあります。これではいけない、何としてもスタッフ一人ひとりの意識を変えなければ、企業として活動する意義さえも失われてしまう…、と考えた私は謝意とともに「今後事態が改善しない場合は根本的に事業の在り方を変える覚悟」であることをその場を借りて明言しました。私としては、皆様の前で公言することで退路を断ち、なんとしても状況を変革していく意志を示したつもりです。さらに、もしも今後、迅速なアクションや報告などがなく不安や不審を少しでも感じられた場合は、すぐに私自身にお電話いただくようお願いも申し上げました。

 それから数日後、私の机の電話が鳴り、出てみるとそのセミナーに参加してくださったお客様からのご連絡でした。もしかして何かトラブルが…!と身構える私に、「あの時の公言以来、すっかり対応がよくなりましたよ」という嬉しい報告でした。今までとは変わり、担当スタッフの報告が増えて忙しいほどだと電話の向こうの声は話してくださり、それぞれのスタッフが基本へ立ち戻ってきているようでホッと胸をなでおろしたことでした。  ですが、ここで安心してはいけません。「気配り」へのトレーニングが足りなかったスタッフにとっては、きめの細かな対応は想像以上の努力を伴うに違いありません。さらに日々の業務の多忙さや、上司からの緊急の指示などが重なると、相手の立場に立った迅速な対応や細やかなご報告は、すぐに後手に回ってしまいます。そこが仕事の難しさなのですが、なんとか当社の方針としている【お客様一人ひとりとのコミュニケーションを大切にし、ご満足いただけることは何かを追求する】という姿勢を貫いていってほしいと考えています。


満足とは難しい言葉です。

追い求め続けて、これで終りということはありません。「良かった」「ありがたかった」「嬉しかった」…そんな言葉を、お客様から沢山いただくことで少しずつわかってくる、とても奥深い境地です。
 その言葉をいただくことが何よりの喜びであるという思いを胸に、私も含めたスタッフ全員で、一日一日を努力邁進していきたいと思います。
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