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脆弱(ぜいじゃく)な波の時代に

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脆弱(ぜいじゃく)な波の時代に

 あんなに暑かった夏が終り、暦が変わって今度は急に冷たい風が吹く日も出てくるようになりました。
 なにもそんなに生き急がなくとも、じっくりゆっくり季節が進んでくれればと思うのですが、妙に極端でせっかちな気候に風情を感じる暇さえないのがなんとも切ない昨今です。
 世の中では、安倍首相が3選を果たして歴代最長の首相となることが決まり、一方でスポーツ界でのパワハラ問題がこれでもかというくらい出てきて、ちょっと腕組みしてしまう日々が続いています。

総裁選3選の裏で

 もうずっと続いているスポーツ界のスキャンダルは、現在は貴乃花親方引退問題が報じられている相撲界が主役ですが、その前は体操女子でその前がボクシング、日大アメフト、その前が女子レスリング…もう何が何だか、全くよく分かりません。その背景にあるのは、やはり一度掌握してしまった権力の維持ということなのでしょうが、パワハラがこんなにもスポーツ界で常態化しているのかと驚くばかりです。
 権力の維持というのは政治の世界でも同じで、総裁選の裏で現政権側からの圧力が各方面にかかり、そのうえでの3選となったことが報道されました。思い返してみると、安倍政権はモリカケ問題で国民の信頼を失ったはずです。それについては誰も何の責任を取ることなくうやむやにされて、そのうえでの3選。こういう流れとなると、これはもう何でもありの世界で、これが国の政治の実態なのかと溜息が出ます。
 要するに、力を持った人が好きなように組織を牛耳り、好きなように動かしていくパワハラが堂々と行われているわけで、そんな国がわれわれ企業側にはパワハラやセクハラの根絶を口やかましく言ってくるのですから、矛盾に満ちています。

大事にされることとは

 パワハラとセクハラ。この二つは、こちらにそのつもりがなくても、受け手がハラスメントと感じたら成立するということになっています。この受け手主体の、実に玉虫色の定義があるがゆえに、両者の加害者となる可能性のある上司、上役は尻込みせざるを得なくなってきます。
 新人や後輩たちを指導しながら、もっと気合いを入れて頑張れと言いたいのだが、もしかして受け手が嫌がる言葉になるのではないか。これくらいの仕事量で弱音を吐くな、われわれの若い頃はと言いたいのが、それがハラスメントにつながるのではないか…。そんなことを先回りして考えなければならず、厳しい言葉、叱咤激励の言葉が実に口にしにくい状況になってきています。
 そのうえにのしかかってくる人手不足の波。
 現在の若い人たちは、江戸時代後期の徳川将軍たちのようです。太平の世に大奥で大事に育てられ過ぎたがゆえに、脚気を患い、虫歯に苦しんで、次々と早死にしていく。または、数が少ないがゆえにちやほやされ、エアコンの効いた飼育室で大切に育てられるパンダのようです。
 刻々と変わっていく時代のなかの、まさに今の状況がそれなので、誰も止めることはできないのですが、それにしてもこの時代に社会人としての最初の数歩を踏み出す若い人は、大事にされ過ぎて可哀想なくらいです。これで将来の企業を背負っていく勇者猛者賢者が、ちゃんと育っていくのだろうかと心配になってしまいます。

成功という狭き道

 いつの世にも困難はつきものですが、現在は温暖化による災害多発や地震リスク、人口減による人手不足、さらには社内モラルの遵守という人為的な要因も加わって、我々の足元を試練がじわじわと揺るがしつつあります。
 いつの世も困難をくぐり抜けるのは至難の技で、それでも知恵を絞って工夫を重ね、努力を積み重ねて、ここまで歩んできました。
 いま迫り来るこの波もと、私は考えます。きっと乗り切って行けるはずです。
 この時代の流れに合致した方法で、成功という狭い道を探し当てて歩んでいくことができるはずです。
 大切に育てられた若い世代が、ちゃんと足を踏ん張って歩んでいく。それにはどうしたらいいのか。試行錯誤を重ねていくしかありません。
 試行錯誤。苦しい言葉ですが、これは最後までずっと続いていくのだろうなと思っています。

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