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株式会社西田コーポレーションNISHIDA BLOG終着点を出発点にする発想

終着点を出発点にする発想

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終着点を出発点にする発想

 東京オリンピックでのメダル獲得を期待されていた池江璃花子選手が、白血病による突然の闘病生活に入ったニュースには、本当に驚いたものです。
 そのショックが覚めやらぬうちに、今度はタレントの堀ちえみさんが舌ガンを告白してと、有名人の病気の話題が続いています。
 そのたびに、献血する人が増え、骨髄バンクへの登録者が増加して、さらには口腔外科への問い合わせも増えて…と、このような著名人のガンや病気に関するニュースの影響力の大きさには、今さらながら驚かされています。
 ひとりの人の病気に対して、いろんな人がその人なりの支援を行い、支え合っていこうとする動きには、やはり心動かされます。社会全体の病気に対する理解が深まって、不幸な出来事ながら大変大きなメリットをもたらすのだなあと、改めて感じたことでした。

早期発見と早期治療

 そういう当社でも、難しい病気で長期療養を行ってきた30代のスタッフが、昨年の秋から仕事へ復帰をしており、最近では顔色も体力も元気だった頃の姿に近づいてきて、ほっと胸をなで下ろしているところです。
 さらに先日は、新しい分野の資格試験にトライしたいという希望を伝えてきてくれて、病気にかかる前よりもさらに前向きになった様子に、何にも勝る喜びを感じました。
 それと前後して、ある銀行が主宰するタレント山田邦子氏の講演会に参加したのですが、ガンを患いこれを克服した彼女は地道な講演活動を行っていて、そのなかでガンは恐れるに足らず、怖がらずに前向きに早期発見と治療をと力説されていました。
 私もかつてガンを罹患し、なんとか克服し現在に至っている者なので、彼女の言葉が実に身に染みました。
 もはやガンは不治の病いではないのです。勇気を持って治療に取り組み、治療後は社会の一員として無理をせず復帰し、さらに活躍の場を広げていく。そんなライフビジョンがきちんと描ける時代となってきました。

街を変えていく動き

 そんなさなか、我々のエリアでの出来事に視線を戻すと、厚木の街では再開発の動きが加速しているのですが、特に本厚木駅南口の開発事業は大きな注目を集めていて、すでに現段階から不動産の分野で大きな動きが出てきています。つまりは、この南口に隣接したエリアのマンションの賃貸および売買相場が上昇し始めているというのです。
 大規模再開発というと、隣りの海老名駅周辺が大きな変貌を遂げて、一躍注目を集めるようになって久しいのですが、これはそれと同等の価値をいち早くユーザーが認めたということになります。
 つまりは、交通の利便性に優れていて、買い物などが便利で、街自体のイメージも良好だという判断をお客様が下したということで、この再開発が厚木の街全体に及ぼす多効果には絶大なものがあることを予感させるものです。

まだ見ぬ世界を想うこと

 そんなことを考えながら、山田邦子氏の講演に耳を傾けていると、人も街も同じだなという感慨に至りました。
 ガンになって、もう終りだと絶望するのがこれまでの認識でしたが、実はガンになってからまた新しい人生が始まるのです。
 手術を受け、悪い部位を取り去り、再発を防止するための様々な治療を受けると、やがて人は新しく生まれ変わって、また歩き始めます。人によっては、かつてとは異なる新しい価値を付加した人物となって甦ってくる場合もあります。
 街もまた同じです。
 かつての価値観のままで、何もせず現状維持のままでいけば、ただ衰退していくだけです。
 思い切って手術を受け、その時代に即応した新しい価値観の街を再構築すると、新しい魅力、新しい世界が広がってきます。
 そのためにも、みんなで理解し合い、まだ見ぬ新しい未来をみんなで見たいという思いが地域社会には必要なのでしょう。

 

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