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株式会社西田コーポレーションNISHIDA BLOG新しい令和の時代に もう一度原点から

新しい令和の時代に もう一度原点から

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新しい令和の時代に  もう一度原点から

爽やかな五月の風が吹き渡って、新しい元号、令和のもとでの暦がスタートしました。
これまでならば、天皇の崩御とともに新天皇の即位が始まるのが常でしたが、今回は悲しみを感じることなく新しい時代の幕開けとなりました。ゆえにめでたいことばかりで、国民には十連休という思いも寄らなかった恩恵がもたらされ、季節もよし、気候もよしで、輝かしい特別な日々となっています。
新しい令和の時代には、どんなことが起こるのでしょう。平和で豊かで、誰もが幸福を感じられる時代になることを願ってやみません。

平成が始まったあの頃

独自の元号制を有している我が国では、これが改められる際に過ぎ去った時代への反省と、新しい時代への展望を描いてみることが、古(いにしえ)よりの慣例となっています。
そこで過ぎ去りし平成の時代を振り返ってみるのですが、改めて今から三十年前、平成元年(1989年)の日本の様子はと顧(かえり)みてみると、今から思えば嘘のような時代でした。消費税3%がスタートして、竹下首相から宇野首相、海部首相と目まぐるしく内閣が変わり、世界では中国の天安門事件が起きる一方で、米・ブッシュ大統領と露・ゴルバチョフ書記長の会談により冷戦時代の終りが告げられ、ベルリンの壁が崩壊し東西ドイツが統一されました。国内では空前のバブル景気に沸き、三菱地所がロックフェラーセンターを買収し、この年の大納会では日経平均株価が38,957円の史上最高値を記録。まさにバブルとともに、平成はスタートしたのです。
私どもの地元、神奈川県央エリアの業界の様子を思い起こすと、地価が高騰して地上げ屋が暗躍。本厚木駅前を中心に次々とビジネスビルが建ち並び、あちこちに工事中の目隠し壁ができてクレーン車などの工事車両が街を走り回っていました。郊外では空き地という空き地にアパートが建てられ、当時あった青山学院大学厚木キャンパスなどに通う学生さんを見込んで、次々と賃貸住宅が誕生しました。誰もが裕福になったような錯覚に陥り、誰もが太っ腹になって、この大チャンスの風に乗ろうと気持ちを逸らせていました。

光陰矢の如く去り、変わる世の中

あれから三十年が経ち、誰が現在のような世の中を想像し得たでしょうか。
長引く経済の低迷状況に、超高齢化と少子化、人口減、貧困率の上昇。
新しい時代の幕開けにマイナスイメージをかき立てることはしたくないのですが、三十年のうちに我々を取り巻く環境がすっかり変わったことだけは事実です。
今のこの状況を考えるとき、私のなかには椅子取りゲームのイメージが浮かんできます。
かつては座れる椅子が沢山あって、それを狙って椅子の周りをぐるぐる回っていたものです。ところが、三十年のうちに椅子は激減し、でもそれを狙っている人は以前と変わらない数が存在していて、いつまで待っても何をしても自分の椅子がやってこない…。
それほど世の中が移ろってしまったことを、新元号となった今、つくづくと思い巡らせています。

 

もう一度原点に立つこと

では、少なくなってしまった椅子を手に入れるためにはどうしたらいいのでしょうか。
その答えを出すのは容易ではなく、これは世の経営者がみな直面しているテーマです。
かく言う私のなかにも明確な答えはなく、少しずつ歩いていきながら作戦を考えていくしかなさそうです。
しかしながら、新しい時代を迎えるに当たり、絶対に間違っていないであろうひとつの道があります。
それは、いわゆる原点を見つめ直し、原点に立ち返るという道で、令和元年となった暦と歩調を合わせて、もう一度全社をあげて初心に戻る覚悟を決めました。
つまりは、お客様一人一人のお役に立てるように全力を尽くすという企業理念に立ち返ることで、この理念をきちんと実現するための組織の再編を、令和の始まりとともに実行することにしました。
一人一人のお客様の満足のために、決して妥協や見過ごし、引き延ばしを行わないように、各部署が有機的に協力し合いチェックし合えるような体制で、新しいスタートを切ることとしたのです。
厳しい時代だからこそ、気を引き締めて、丁寧に熱心に誠意を持って業務に邁進していく姿勢こそ大切なのだと思います。

 

新しい令和の時代に、もう一度原点から、そうして着実に一歩ずつ踏み出していく。
皆様方にとっても、我々にとっても、どうか良い時代となりますように。

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