個人事業主の退職金準備

小規模企業共済は国が作った退職金制度で、毎月掛け金を払い込み、事業をやめた時になどに共済金を受け取れます。仮に毎月3万円を10年間払い込み事業をやめた場合の共済金は387万円で、掛金総額360万円と利息が27万円つくそうです(掛金月額上限7万円)。
小規模企業共済は税金面でもメリットが大きく、掛金を支払った時は全額所得控除で所得から差し引くことができ、もらったときには退職金扱いとなり税優遇を受けられます。退職金扱いとなれば退職所得控除(20年以下なら800万円)を控除し残った金額をさらに1/2にしてくれます。加入者の死亡により遺族が受け取った場合は死亡保険金と同様に、「500万円×法定相続人の数」までは相続税が課税されません。
なお、共済に加入できる事業の規模は、アパ-ト経営については貸付業務が「5棟10室」以上という事業的規模となっています。まだ未加入の方は是非とも考えてみてください。
岡 実 税理士プロフィール
岡税務会計事務所 所長税理士登録 | 昭和58年3月 |
所属 | 東京税理士会 蒲田支部 |
TEL | 03-3735-3820 |
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