ブログ

NISHIDA
BLOG

強靭メンタルの秘密

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
強靭メンタルの秘密

 季節は巡って、卒業のシーズンとなってきました。

 去年の今ごろは徐々にコロナ感染者が増えてきて、一体何をどう対処すればいいのかわからず、さらにこれからどうなっていくのか予想もできずに途方に暮れていたのを思い出します。

 あれから一年が経って、国内での医療従事者へのワクチン接種がスタートし、ゆっくりとながら希望の光が見え始めています。

 ワクチンをめぐっては国の対応の遅さを指摘する声もありますが、いやいやなかなかよくやっているのではというのが私の印象です。なにしろどの国より先に接種するのでは、不安が先行してしまいます。二番手に駆け出して、先行く人の様子をうかがいながら走るというのは、慎重さという面では悪くない作戦です。かくいう私もなるべく早くワクチンを打って、重症化のリスクから逃れたいと思っています。


全豪オープンで見たもの

 東京オリンピックについても、数々のゴタゴタを繰り返しながらも、綿密な計画が進行している様子です。

 オリンピックというとやはりメダルへの期待が高まりますが、先月の全豪オープンで優勝した大坂なおみ選手の成長ぶりには目を見張るものがありました。

 2018年の全米オープンで優勝して以来、活躍が期待されたものの、その後はプレーが思い通りにできないとコートの上でラケットを投げたり、インタビューで泣いてしまったりと、精神的な弱さが露呈して見ている者をハラハラさせたものです。

 それが今回の全豪オープンでは、どんな場面でも自分をコントロールして、冷静かつ正確なプレーに徹し、これがあの大坂なおみ選手だろうかと感心したものです。

 この精神的な強さを、どうやって彼女は手に入れたのだろうと考えることしきりでした。


振り出しに戻っても歩む

 強さというと、水泳の池江璃花子選手も同じです。
2019年2月から白血病の治療に専念し、1年近く練習から遠ざかった後、半年前から久しぶりに大会に復帰を果たしている池江選手。あれほどの輝かしい記録がほとんど夢物語となったのに、なぜくじけずにまた始めから頑張ろうという気持ちになれているのか。私はそこが知りたくて仕方がありません。
 
 どうしたら、そんなに強い心を手に入れることができるのでしょう。どんな秘密があるのでしょうか。


くじけない心の身につけ方

 希望が出てきたとはいえ、コロナ禍はまだまだ続いています。

 困難な状況のなかで事業を諦めた人、仕事を失った人が沢山いるのが現状です。

 このような苦境にある人を経済的に国がしっかりと支援していくことがとても大事だと思うのですが、問題は心のほうです。諦めずくじけずに前を向いて歩いていくための「心の持ちよう」のヒントが、これらアスリートにはあるような気がしています。

 また、世界的な閉塞感が漂うなかで、若い人の多くが心折れてしまい、自分の殻に閉じ籠って身動き取れなくなるケースも耳にします。

 長期化して人生の多くを失ってしまう前に、なんとか立て直して、歩み始めてほしいと考えます。

 どんな世にあっても、どんな困難に見舞われても、しっかりと生き抜いていく強い心。そんなメンタルを手に入れるヒントを、彼女たちから得ることができたらと思う昨今です。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加