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駆け足で去る年と泰然自若で来る年

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駆け足で去る年と泰然自若で来る年

 もう随分前のことのように思われますが、トランプ政権が誕生した119日は日本国中の誰もが「まさか」の言葉を口にしたはずです。ヒラリー・クリントンが必ず勝つはずの大統領選で、よりによって政治にまったく関係のなかった人物が勝利してしまったのですから。

 時を同じくして、私は業界の研修後の懇親ゴルフで「まさか」の声を連発していました。一生縁がないと自分自身で思っていたホールインワンを、なんとこの私が達成してしまったのです。当人も驚きましたが、一緒にプレーしていた仲間も大変に驚き、大統領選とホールインワン、「ありえないこと」が二つ重なったと皆が冗談を口にしていました。

 よりによって同じ日にとんでもないミラクルが起こるとは。一生忘れない出来事になりました。

 

 それから時移り、トランプショックも落ち着いてきて、時は師走へと移ってきました。

 師走の私は文字通り「走る」身となります。なにしろ、会合や打ち合わせで朝から晩までスケジュールはびっしり。それらを分刻みでこなしていかなければ、前に進んでいきません。

 そんな私の姿を見て旧来の知人は、なぜそうも生き急ぐのか、急いで歳を取る必要はないだろうと呆れ顔で忠告してくれます。確かに今の私は日々充実感がありながら、冷静に見ると忙しすぎて余裕を失いかけているといえないこともありません。

 しかし、この忙しさも人材育成にもっと力を注ぐことで、必ず改善できるはずです。そのためには師走、繁忙期といえども内部研修に力を入れなければなりません。すると忙しさはさらに度合いを増し、マラソンどころか短距離走のような熾烈さを帯びてきそうです。

 

 先月は幹部を集めての研修を盛んに行ったのですが、今月は次世代を担う少し若いリーダーたちを集めて、微に入り細をうがっての徹底教育を実施することにしました。彼らには骨の折れる研修となることでしょうが、どれくらいついてきてくれるか、どれほど自分のものにしてくれるかが実に楽しみです。

 

 先の幹部研修の際には、会社が目指すべき次の目標として私を社長の椅子から会長の椅子へと移ってもらうことを挙げた幹部がいました。

 つまり、私は事の成り行きを遠くから眺めておくだけで、信頼し切ってすべてを任せられるくらいの仕事を全員で行いたいということなのですが、これを聞いて私は実に嬉しく頼もしくなりました。

 世代交代の準備を着々と行って、来るべき時代にきちんと対応できるだけの社内筋力をつけていくこと。数年後、数十年後に体力十分で走り続けられる会社とするための基礎力作りを行っていくこと。そう、それが何より大切なのです。

 

 今年は申年。去り行く年は、私の会社生活のなかで最も忙しい年末となってしまいました。

 来たるべき年は、会社を支える人材がきちんと育って順当な業務運用を行い、私は泰然自若として師走の社長席で頷いているなどという姿を夢見てみたりします。

 一年後を楽しみに、今日も忙中閑なしの一日が始まります。

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