勇気と智恵とで一年を駆け抜ける
お正月らしい静けさと寒さに見守られた元日となりました。あけましておめでとうございます。オリンピックイヤー2020年、令和2年の始まりです。
それにしても小学生のときにテレビで見た東京オリンピックの2回目を、人生で体験できるとは思ってもみませんでした。そんな感慨もひとしおの一年になりそうです。
一方で干支は、十二支トップバッターのねずみ年。子の年は、多産のねずみにちなんで繁栄の年になると言われています。そのジンクスを裏付ける国内の経済状況を期待したいところです。
とはいいつつも、昨年末から不安をかき立てるニュースがあちこちで散見されました。
なにしろ昨年の国内年間出生児数は戦後最低の90万人以下、逆に亡くなった人は138万人もいて、人口全体としては50万人の減少です。これは鳥取県全体の人口に匹敵するらしく、本格的な人口減少の社会に突入していることが顕著となってしまいました。
われわれがホームグランドとしている厚木市も、ついに生産人口が減少に転じたとのことで、「縮小社会」のさなかで生きてゆかねばならない現実を目の当たりにしての新年となっています。
どんな状況でも伸びゆく覚悟
なにしろ縮小していく社会というのは、まったく未知の世界です。そのなかにあっても企業活動を行っていくためには、企業は成長し続けなければなりません。現況にとどまり続けていると、衰退の前途が待っています。
ではどうやって、成長への道筋を見つけていけばいいのか。
まずは無駄をなくし、ポイントを絞って全力を傾けていくということでしょう。働き方改革の波のなかで、コンプライアンスを遵守しながら、新しい事業展開を行っていくこと。
ところが縮小社会のなかでのこの新しい展開法を見つけていくのが、当然のごとく難しいわけです。
好奇心と情熱とやる気と
そんなことを考えているさなか、先日(もう去年になってしまいましたが)30年近くお世話になっているある大学病院の医師のところに、定期診察に出向きました。名誉教授である先生なのですが、ご年齢を感じさせないこの方の持つエネルギーに圧倒されてしまいました。
その年齢にしてあくなき好奇心を持ち、医学という世界を越えて幅広い分野にトライしていくその姿に、すっかり感銘を受けてしまいました。
人口が減っていくと聞いただけでヘナヘナしてしまう私とは比べものにならないパワーと情熱をお持ちの方で、その姿に年末の慌ただしいさなか、勇気をもらった次第です。
この方のようにアンテナを張ってさまざまな情報をキャッチし、感性を磨いて、変貌しゆく社会のなかで企業を成長させる糧を見出して猛然と走らねばと、改めて思いました。
今日からの新しい一歩
やってきた2020年。やはり、地域に活かされている企業として地元エリアの活性化に、一役も二役も買えるように頑張っていきたいと思っています。
そうすることで、われわれも皆様方も、より幸せにより豊かに暮らしていくことができたらと思っています。
ねずみを見習って、時代に合わせてフレキシブルに、機動力を持って、コツコツと、それでいて新しいことに挑んでいく勇気を忘れずに。
2020年。皆様方にとっても、良い年になりますように。