大きく変わったお部屋探しのステップ~昔と今、そして未来のお部屋探しを徹底解剖!~
賃貸住宅を借りる時は、まず不動産会社を訪ねてから...。という時代から賃貸住宅情報誌で物件情報を得る時代となり、多数の情報誌が出回っていましたが、インターネットの普及の影響でその紙媒体も露と消え、物件情報はウェブで入手する時代となりました。そして昨年のコロナ禍によって、ことは一気にオンラインの時代へ突入し、お部屋探しの方法も大きく変化を遂げました。今回は昔を振り返りながら、今のお部屋探し、さらには未来のお部屋探しについて考察したいと思います。
物件探し・選定
昭和のお部屋探し
①情報誌をチェック※情報誌=当初は書店や駅の売店などで販売。その後フリーペーパー化されました
②気に入った物件を掲載している不動産会社へ
③不動産会社で希望条件を伝えて、紙の情報を見ながら改めていくつか紹介してもらう
令和のお部屋探し
①物件サイトに希望条件を入力してお部屋を絞り込む②物件情報に記載してある不動産会社に「この物件が見たい」と伝える
③メールやSNSでやり取りをする
内見
昭和のお部屋探し
④不動産会社から営業マンと一緒に現地へ。実際にお部屋を見ながら説明を受ける令和のお部屋探し
④お店から営業マンと一緒に現地へ行くか、現地で待ち合わせ。オンラインで内見する方法もある申込み
昭和のお部屋探し
⑤気に入ったら、入居申込書に個人情報等を手書きで記入する※連帯保証人も必須
令和のお部屋探し
⑤気に入ったらインターネット上で入居申込をする※連帯保証人がいない場合は、家賃債務保証を利用する
重要事項説明
昭和のお部屋探し
⑥重要事項説明と契約内容について対面で説明を受ける令和のお部屋探し
⑥対面もしくは、オンライン上で重要事項説明を受ける契約
昭和のお部屋探し
⑦入居審査が通ったら賃貸借契約を結ぶために来店する。この際も個人情報を手書きで記入。連帯保証人が自筆した連帯保証人引受承諾書を提出※実印が捺印されたもの
令和のお部屋探し
⑦審査が通ったらインターネット上で賃貸借契約を結ぶ決済
昭和のお部屋探し
⑧現金にて、契約金を支払う令和のお部屋探し
⑧現金かクレジットカードで、契約金を支払うカギ渡し
昭和のお部屋探し
⑨カギを直接受け取る令和のお部屋探し
⑨カギの受け取りは直接でも、郵送でも可入居
昔・今、そして未来を解説!
昭和時代は...
現在ポータルサイトを運営しているような会社(リクルートやアットホーム)が、賃貸物件情報を情報誌にまとめ、販売もしくはフリーで情報を発信していました。紙媒体なので編集や印刷・製本・流通などにも時間が必要になるため、「最新の物件が載っている情報誌」とはいっても、製作中に物件が決まってしまうこともあったようです。
探し方がアナログなら、その先のステップもアナログ。物件は現地に行かないと内見できないのはもちろん、入居申込や重要事項説明・賃貸借契約のたびに不動産会社に行かなくてはならず、都度違う書式の用紙に個人情報を記載する必要がありました。
令和の流れは...
お部屋探しの入口はほとんどの方がインターネットです。そこである程度物件を絞り込んでから不動産会社に問合せて、営業マンと内見となるわけですが、コロナ禍以降は「来店せず、オンライン内見で済ませる」という方が増えています。現地で内見する場合も、営業車内での密を避けるために現地で待ち合わせをするパターンも。入居申込はスマートフォンでささっと入力し、その情報は契約書にも反映されます。重要事項説明や契約はオンライン、契約金はカード決済OK、鍵は郵送で受け取り可能なので、一度も来店せずに入居されるというケースもあります。
近い将来...
「一度も来店せずに」というのに加えて、重要事項説明書や賃貸借契約書といった紙媒体のやりとりが無くなっていくと予想されます。そして、物件サイト上では検索だけでなく契約までできてしまう時代がやってくるかもしれません。また電子マネーの発達やSNS等の物件口コミ情報を参考にすることが一般的になったりと、情報の取得方法も時代に合わせてどんどん変わっていく可能性があることは、認識しておきたいと思います。
まとめ~ 今どきのお部屋探しでは、ここが見られている!~
共用部分や外観現地待ち合わせのときは、早めに現地入りしてお部屋以外の部分をチェックする方も。
掃除はいきとどいているか、外観の印象はどうか、植栽は手入れされているかなども要注意確認事項です。内見というせっかくの成約チャンスを逃さないようにしましょう。
オンライン内見
現地からの生配信なので、そのままの状態が映像化されます。
退去後のクリーニングだけでなく、占める面積の多い壁・床などのキズや汚れは、できるだけ直しておきましょう。
募集するお部屋について
募集するお部屋は綺麗な状態を維持することが成約への近道です。インターネットなどで閲覧数の多いお部屋は案内率も上がります。綺麗なお部屋の画像を掲載することは必須といえるでしょう。
インターネットで買物をする時代
すっかり定着し、ますますサービスを拡大しているインターネット販売。
今時のネットライフを便利にサポートするものの一つに宅配ボックスがあります。比較的簡単に設置できますので、物件の差別化には有効な手段といえるでしょう。
柔軟な条件変更
インターネットに競合物件が掲載されていますので、賃料交渉や設備設置についての交渉が入る可能性が高くなります。
TVモニターホンや温水洗浄便座などの交渉には柔軟に対応したほうが結果的に早期制約につながる可能性があります。
コンセプトルーム
シアタールームやテレワーク部屋など、お部屋で過ごす時間が長くなったことで、ちょっとしたコンセプトを取り入れることで競合物件との差別化を図れるかもしれません。