ブログ

NISHIDA
BLOG
株式会社西田コーポレーションNISHIDA BLOG65歳以上の人口が過去最高。サードライフについての相談傾向や、施設の変化とあり方について。

65歳以上の人口が過去最高。サードライフについての相談傾向や、施設の変化とあり方について。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
65歳以上の人口が過去最高。サードライフについての相談傾向や、施設の変化とあり方について。

65歳以上の人口が過去最高を記録する中、サードライフ相談室への相談件数や紹介件数も増加。そこで、最近の相談内容を踏まえた傾向や、施設の変化とあり方についてご紹介いたします。

日本における高齢者人口の割合は過去最高となっています。介護が必要な方の人口も増加しており、老後の介護は社会問題となっています。この現状に対して、私たちができることは何でしょうか?弊社は2013年からサードライフ事業に取り組んでおり今年で11年目となります。その間、高齢者の方がおかれている状況や、介護施設には変化がありました。今回はその最新の状況をお伝えいたします。。


65歳人口過去最高。要支援・要介護の方の生活相談も増加


65歳以上 3,623万人(2023年)
要介護(要支援) 690万人(2022年)


総務省ホームページ人口推計2023年(令和5年)結果の要約より


2023年の統計で日本における65歳以上の人口は約3,623万人となりました。総人口に占める高齢者人口の割合の推移をみると、1950年(4.9%)以降一貫して上昇が続いており、1985年に10%、2005年に20%を超え、2023 年は29.1%と過去最高を更新しています。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、この割合は今後も上昇を続け、第2次ベビーブーム期(1971年~1974年)に生まれた世代が65歳以上となる2040年には、34.8%になると見込まれています。(総務省統計局報道資料令和5年9月17日)
高齢者人口だけでなく、介護が必要な方も増えており、その数は約690万人(要介護(要支援)認定数令和3年度介護保険事業状況報告(年報)より)
前年度から8万人増えています。介護を必要とする方は一貫して増加傾向にあるのですが、現役世代の人口割合の減少や核家族化から高齢者による高齢者の介護、いわゆる老々介護も増え社会問題となっています。


高齢者をサポートするサードライフとは?



サードライフとは、セカンドライフの先にある、何らかの形で支援を必要とする要介護の生活です。このサポートを行うのは、サードライフアドバイザーの資格を持つ相談員。全国3,000ヶ所以上の「有料老人ホーム」や「サービス付き高齢者住宅」の中から、最適な施設をご紹介いたします。


相談件数、紹介件数は増加





2023年は相談数67件、2024年は6/1までの時点で44名の方にご相談いただいております。相談者の割合としては子どもとご本人で過半数を占めますが、2024年はケアマネジャーや後見人などの支援者からの問合せが増加傾向にあります。お身内がいらっしゃらない方や法定後見人が付く方が増えたことの表れかもしれません。

相談内容は2023年最多が「家での介護の限界(21%)」次いで「独居が困難(18%)」でした。2024年になると「家での介護の限界」は16%まで減少、その代わり「退院後の入居先相談」が20%と上昇し、入院中からお体の状況を見極めていらっしゃる方が多くなりました。

最多の問合せが「独居が困難(30%)」であることからも、ご自身や対象者の身体状況をきちんと把握され事前に対応される方が増えた印象です。

対象者の年齢は年度変わらず80代が最多。お若い方では50代からご年配の方では100歳以上の方のご相談もいただいています。
今年はご相談いただいた方の介護度は要介護1の方がもっとも多く27%、続いて要支援・自立の方がそれぞれ20%と比較的お元気なうちからご入所先をお探しになられる方が多いです。


2023年と2024年のサードライフ相談室へも、家でみきれない、独居が困難というお問合せが数多くありました。介護を受ける方も介護をされる方も限界を迎える前にお互いが笑顔で過ごせる環境に移動することはとても重要なことだと感じています。


施設の変化、最近の傾向

・入居条件は施設によってまちまち。自立からOK、要介護からの施設も

・自由に外出。食事もおいしく栄養に気をつかった施設が増加

・医療に特化した施設やレクリエーションが豊富なところなど各施設特色あり。



高齢者施設というと入所したら出られない、自由が制限されるなどのイメージを持つ方が多いかもしれませんが、自由に外出したり、お食事にも気を使った施設も多くなってきました。
分譲マンションにお食事と介護が付いたような高齢者向け住宅から、生活するための医療行為ができる施設など、各施設様々な特色があるので、何に主軸をおいて入所先を探すのかがとても重要になってきているように感じます。

元気なうちからご入所できる施設はお1人で外出・外泊可能な所が多く、いままでの生活リズムを変えず、見守りや食事の提供などのサービスを受けることが可能です。自分で選択できる元気なうちからご入所され、生き生きと活動される方も多いため、今回そういった施設の特集資料も同封いたしました。是非合わせてご覧ください。


最近は厚木や近隣エリアの地域包括支援センターや居宅・病院などからのご紹介でご来社いただく方が多くなりました。施設入所に際して、弊社のような紹介業者を使用するのが一般的になってきたためか、お問合せ件数も年々増加傾向にあります。インターネットや都心の大手紹介業者もありますが、地域の特性を知っている不動産会社ならではの視点を大切にしながらご案内するように務めています。ご予算や身体状況に見合った施設をご紹介できるのはもとより、ご持病に見合う往診が受けられるのか、施設の雰囲気はご本人やご家族に見合っているのかも考えご提案しています。施設入所というと終の棲家探しを連想される方が多く、出られないというイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、介護サービスのついた一種の賃貸住宅と何ら変わりません。一度入所してもお身体の状況に見合わなければ移転も可能なので気負わずにご相談ください。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加