テナント物件の空室対策!
物件の種類によって、テナントを引きつけるための戦略は異なります。今回は、事務所と店舗、それぞれの特性に合わせた具体的な空室対策を解説していきます。店舗の空室対策
弊社で仲介、グループ会社の西田ハウスで施工を行った美容室。1Fで路面という良い条件もそうですが水がひけるかどうかは最低条件。そしてまわりの景観、建物の綺麗さが重要なポイントとなってきます。
業態によって注意ポイントは異なります
建築資材の高騰で、特に飲食店では一階にある居抜き物件が人気。一方、美容室は店内デザインだけでなく、設備にもこだわりがある傾向が強いです。居抜きであっても一度スケルトンにしてから、好みのお店に仕上げるという店舗が多くなっています。また、美容室は水を使うので、室内に水が引けるかどうかも重要なポイント。美容サロン等は、明るく印象の良い物件が好まれています。看板で視認性をアップ!
店舗の場合は特に、目印となるサインが重要です。駅前や大きな道路、角地に位置する物件は視認性が高いですが、そうでない物件は店舗としての魅力がやや下がってしまうことがあります。そのような立地条件で現在、看板がない場合は、袖看板や自立看板を設置すること、あるいはビルの壁面に設置できるかどうか、窓の内側からシートのサインを貼れるかどうかなどの対策を物件に応じてまずは、検討することが重要です。
また、看板を用意しておくことには他にもメリットがあります。例えば、看板がないと各店舗が勝手に看板を設置し、トラブルや景観の乱れが生じる可能性があります。しかし、指定された場所に用意した看板をインフォメーション看板として使用してもらうことで、立て看板の乱立を防ぎ、全体の景観を保つことができます。
事務所の空室対策
事務所を探している方は、賃料や面積が希望条件となっているケースが多いです。そのような中、まずは、インターネットで物件を検索してから来店する、という方法が主流になっている時代なので、エリア、面積に対して家賃が相場とかけ離れている場合は見直したほうがベターとなってきます。つまり、テナント側も「○○エリアでこの広さなら○万円ぐらいだな」と、インターネットの物件情報でおおよそ把握しているので、あまりに高い設定にしてしまうと検索に引っ掛かりにくくなってしまうというわけです。物件検索に引っ掛からないとどうなるか・・・。反響が入りにくくなり、契約にも影響してきます。長期間空室になっている場合は、まずはここから見直してみると良いでしょう。
エアコンは必須!トイレは洋式に見直しを!
猛暑日(気温が35度以上になった日のこと)が続くようになった神奈川県。特に木陰のないアスファルトの上を歩く時などは、苦しいとさえ感じるようになりました。ちなみに、1965年のエアコン普及率はたったの2%。一方、2022年は91.8%となっています。
最近の気候や普及率からみても、エアコンは必須設備といっても過言ではありません。入居するテナントが設置することも可能ですが、エアコンが設備として備わっているか否かが、物件の重要な選定ポイントになる場合もあります。
また、事務所では複数の男女社員が利用することも考慮する必要があります。共用部分にトイレがあるビルであれば、男女別に整備しておきたいものです。共用、専有を問わず、和式便座がある場合は、洋式便座に変更しましょう。
違約金を契約書で明記!
事務所、店舗とも消防設備を法定通りに整備し、定期的な法定点検を実施することは重要です。また、大規模なスペースを分割することで、空室が埋まるケースもあります。
他にもオーナー様が内装費を一部負担して決まったケースもありますが、こういったケースでは短期で解約してしまうことも想定して、一定の期間内に退去した場合は違約金が発生することになるなど、契約書で取り決めておくようにしましょう。
NISHIDAでは単に募集をかけるだけでなく、物件に合った空室対策や、オーナー様、借主様の損失や負担が最小限で済むような提案などをさせていただいています。何かございましたら、お気軽にご連絡ください。