建設会社の経験を活かし、入居者さまから選ばれる不動産賃貸経営を行っています ~オーナー様インタビュー56~

建設会社で営業職を担当していたというオーナー様。定年でリタイア後は、ゴルフや史跡探訪などの趣味を満喫しながら、ファミリー向け賃貸物件の経営を行っています。今回のオーナーインタビューは、建築の専門知識を持つオーナー様に「入居者さまから選ばれる」賃貸経営のポイントや趣味の話について伺いました。
賃貸経営は「投資」と同じ、長期的な視点で考える
所有している物件は、本厚木駅から徒歩十分ほどの場所にある3LDKの四階建て、16戸のファミリー向けマンションです。相続した土地を活用するため、1982年にマンションを建築しました。木造建築の寿命が40年ほどに対し、RC(鉄筋コンクリート)造は60年。当時、私は建築会社で営業職として働いており、長期的に見た資産価値の高さや、機能性・安全性を考えRC造を選びました。振り返れば確かに高い買い物ではありましたが、賃貸経営は一種の「投資」。初期投資を惜しむことは得策ではないと考えていたのです。
RC造は、適切にメンテナンスを行えば構造自体は長期間維持が可能なんです。建物の寿命を縮める最大の要因は「水」、特に外部からの浸水です。まずは、防水の観点から建築後、10年から15年ほどで屋根や外壁の改修を始めました。適切なタイミングで修繕を行えば、再び同じ期間、耐水性を保つことができるのです。
次に手を加えたのが、各設備の刷新です。建築当時は最新の設備でも、時代とともに求められるものは変わっていくものです。最初に手掛けたのはキッチン。リビングを思い切って壁を取り去り、カウンターキッチンへと大きく変えました。次いで、家の顔となる玄関を洒落たデザインに変更、浴室や洗面化粧台など、水回りの設備も入れ替えました。和室は洋室へとチェンジし、今風のマンションに、2022年には宅配ボックスを設置し、さらに利便性を向上させました。
時代に合わせた設備を追加し、資産価値を高める
NISHIDAさんとのお付き合いは、もう25年ほどになるでしょうか。建築当初は都内の管理会社に依頼していましたが、入居者対応にどうしても時間がかかってしまいました。そこで、知人の紹介をきっかけに地域に根差したNISHIDAさんへお願いすることにしたのです。今では、たとえ入居者さんから問い合わせがあっても、私自身が対応することはなく、大変助かっています。
また、カウンターキッチンや宅配ボックスといった「時流に合った設備」を提案してくださったのも、当時のNISHIDAの担当者さんでリフォーム工事でもお世話になっています。仲介だけでなく賃貸経営そのものを支えてくれる存在は心強いですね。
こうしたリフォームや設備投資は、一度にまとめて行ったわけではありません。賃貸経営は「投資」ですから、現状の収支バランスを見極めつつ、退去のタイミングに合わせて少しずつ進めてきました。そして、入居者のニーズを的確に捉え、必要な設備はしっかりと費用をかけることも大切だと考えています。建築当時から変わらず、長期的な視点で計画的に修繕やリフォームを重ねてきた結果、最近では満室が続いています。
今はゴルフやマージャン、妻と歴史小説の舞台を巡り、ゆったりとした時間を過ごせています。今後も時代に合わせた、入居者さんが喜んでくださる設備を「投資」として導入していきたいと考えています。(談)

単身赴任時代には北海道や上越など各地でスキーを楽しんだというオーナー様。標高が高く気温の低い地域ならではの「パウダースノー」で滑る爽快感は、今でも忘れられない思い出だそうです。頂上から眺める絶景と、雪の上を駆け抜ける気持ちよさは、ぜひ今の人たちにも体験してほしいと語ってくださいました。(写真はニセコの羊蹄山)
自宅のお庭では、鮮やかな百日紅(サルスベリ)が花を咲かせていました。新築時には、現在の3分の1ほどの大きさだったのだとか…。夏の時期3カ月間花を咲かせ、季節とゆっくりとした時の流れを知らせてくれます。

