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NISHIDA
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締めくくりの快挙

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締めくくりの快挙

 クリスマスイルミネーションが美しい季節になりました。
 白や青の光がきらめくなかを、コートの襟を立てて家に急ぐ。または少し寄り道してと、いつもの店の扉を押す。この季節ならではの風情です。
 街が輝く季節ということは、まもなく今年が終わって新しい年が始まるということで、われわれは一年のまとめというものをしなければなりません。
 私も私なりの総括をしてみたいと思います。



今年の漢字 今年の印象

 例年のことですが、12月末には今年の漢字が発表されます。
 2025年はどんな年だったかをたった一文字の漢字で表すというもので、これを私の個人的な印象でやってみようと思います。
 真っ先に思い浮かんだのは「競」または「球」という漢字で、二年連続で世界一になったドジャーズの3選手の活躍ぶりです。これには連日わくわくさせてもらいました。
 次に「米」という字も思い起こしました。コメの価格高騰で備蓄米だの生産拡大だの逆に抑制だのと騒ぎが続き、米国ではトランプ関税が発動されてと、この字に振り回された一年だったように思います。
 さらにまた「暑」という言葉も浮かんで、今年もまた暑く長い夏が続きました。



11月のうれしい驚き

 対して自分の会社に視点を移すと、今期は期待出来る大きな目標を立てましたが、終盤になって失望する事態になりました。現場からの報告と実際の結果とのずれが浮き彫りになったのです。現場管理の把握がずさんなのか、本部管理の確認が不十分なのか。事業会社として恥じるべき状況です。
 それでも昨年並みの結果は出していて、スタッフの奮闘は認めているのですが、なにかちょっとチグハグなことが重なってしまって、もっともっとという気持ちが残りました。
 世の中、すべてにおいてなかなかうまくはいかないものです。
と思っていたら、大相撲九州場所でするすると快挙を成しとげる若者が出てきて、私のモヤモヤを吹き飛ばすような快進撃にうれしくなってしまいました。



隠れた努力を思う

 この若者、安青錦(あおにしき)というしこ名でよく見れば青い目に茶色がかった髪。それでも大銀杏のまげや紋付き袴がよく似合って、日本人にひけをとらない立派な力士姿。しかも腰を低く落として、前へ前へと攻めていく様子は、相撲の精神をそのまま体現しているようで、大変に好感が持てます。
 さらに、かのウクライナ出身で戦禍を逃れて日本に来たという話に、心を揺さぶられてしまいました。
 幼い頃から競技としての相撲に馴染んできたとはいえ、祖国を離れてたった一人、伝統を重んじる相撲の世界で礼儀、習慣、言葉を自分のものにしていく過程は、並大抵の努力ではなかっただろうと想像します。
 その努力への称賛と彼への応援の気持ちをあたためながらも、かの国の一刻も早い平和を願わざるをえません。

終わり良ければを実行する

 安青錦関の快挙を心に刻みつつ、われわれもこの一年に悔いを残さないためのラストスパートをと考えます。
 彼にあやかって「締めくくりの快挙」となるように、みんなで力を合わせていきたいと思う師走の初めです。

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