失敗から学び、駅近戦略で築いた20年超の安定不動産経営 ~オーナー様インタビュー62~

東海大学前駅近くにお住まいのN様は、定年退職を見据えて不動産経営を開始。1棟目の失敗を糧に駅近物件を取得し、現在は1棟8室を堅実に運営しています。20年にわたる歩みと、安定経営の秘訣を伺いました。
定年後の不動産経営、失敗からの教訓
私が不動産経営を始めたのは、60歳の定年退職が近づいた頃です。株式市場が低迷していた時期でもあり、退職金を活用した資産運用として不動産に関心を持ちました。
しかし当時は知識も情報も乏しく、物件探しは新聞広告が頼り。約1年かけてようやく見つけた1棟目は、予算内で購入できたものの、駅から遠く築年数も古い物件でした。経営を始めて数年で空室が増え、家賃も下落。思うように入居が決まらず、不安な日々が続きました。
賃料を下げても状況は改善せず、社宅利用で一時的に埋まることはあっても、収益は安定しません。修繕費や敷地管理の負担も想像以上で、労力に見合わないと感じるようになりました。結果として1棟目は売却しましたが、この経験から「物件選びの重要性」を強く学びました。次に物件を取得する際は、駅からの距離や利便性を最優先に考えました。特に学生向け物件が多い地域では、立地条件が競争力に直結すると実感しています。
現在所有しているのは、東海大学前駅から徒歩5〜6分の立地にある8室のアパートです。約23年前に購入したもので、一棟目の反省を踏まえ「駅近」を重視しました。現在は満室が続いており、立地の良さが安定経営につながっていると感じています。
早期返済と“近さ・安心感”で選ぶ管理
不動産経営を始めた当初は、借入への不安が大きくありました。そのため返済は無理のない範囲を意識しつつも、できるだけ早く終えたいという思いがあり、家賃収入の多くを返済に充ててきました。生活も抑え、繰り上げ返済も意識的に行った結果、現在の物件は約5年で完済しています。借入期間を短くできたことで、精神的な負担が軽くなり、安定して経営に向き合えるようになりました。
今後については、棟数を増やす考えはありません。年齢や体力を考えると、新たな投資よりも、今ある1棟を丁寧に維持していくことが自分に合っていると感じています。無理をせず、長く続けることを大切にしています。
管理については、当初は横浜の業者に依頼していましたが、約20年前に知人の紹介でNISHIDAに変更しました。実際にお付き合いが始まると、店舗が近いことで何かあった際にすぐ相談できる安心感を実感しています。設備の不具合や入居者対応なども相談しやすく、顔が見える距離で任せられるのは大きなメリットです。担当者が変わることもありますが、それでも地域に根ざした会社としての信頼感があり、長く任せられています。
現在は満室の状態が続いており、そのうちの1室にはお孫様が入居されています。身内が近くに住んでいることで安心感もあり、物件への思い入れもより一層強くなりました。お孫様が卒業するまでは、この物件をしっかり維持していきたいと考えています。
これから不動産経営を考える方にお伝えしたいのは、まず物件選びを慎重に行うことです。特に学生向け物件が多い地域では、立地条件の違いがそのまま競争力に直結します。そしてもう1つは、無理のない返済計画と、信頼して任せられる管理体制を整えること。大きな利益を狙うよりも、安定して長く続けられる形をつくることが重要だと感じています。(談)
東海大学前駅徒歩5~6分の所有物件。駅近の立地が安定経営を支えています。現在はお孫様も入居中。「草取りなど、できる範囲の手入れは自分でも行っています。孫と一緒に草取りをするのが目標です」と話されます。

