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NISHIDA
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遠い視点 近い視点

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遠い視点 近い視点

 セミの声がけたたましい時期になってきました。7月末から全国で摂氏40度を越える日が増えてきて、そのなかでも元気に鳴いているセミの生命力に逆に感心してしまうこの頃です。体温より気温が高いという環境のなかで人間が暮らしていくことは本当に可能なのだろうかなどと思いながら、今日も冷房の効いた車から涼しい自社に滑り込んでいます。
 このところやっと自分の机に落ち着いて座っていられる日が出てきました。
 今年4月に全国組織である日本賃貸住宅管理協会の会長に就任して以来、5月からの2カ月間は文字通り全国を飛び回る生活でした。
 さらに国内だけではなくアメリカにまで足を伸ばす日々は、覚悟していたとはいえ想像以上の忙しさで、まるで政治家か芸能人にでもなったかのような錯覚に陥ったものです

データではわからないこと

 この期間に訪れたのは、他には札幌、名古屋、京都、大阪、福岡などで、各ブロックの総会、協議会、研究会などに顔を出して回りました。なかでも札幌へは三度も飛びました。
 実際にうかがってみると、それぞれの組織がこんな私を歓迎してくれ、現況や課題の報告を次から次へとおこなってくれます。
 それに耳を傾け、勢いのある企業の意識の高さやアイデアなどについて教わっているうちに、ああ、やはり実際に出向いてよかったと何度も思いました
 オンライン会議が通常となってきている昨今ですが、やはり実際に自分で行って、現場の方々と会うといろいろなことが肌でわかります。
 この感覚はやはり大事だと改めて思い、さらにたくさんの方とお会いするうちに、この人たちのためにも頑張らなければという気持ちになってきます。なんとか業界のためにできる限りのことをしなければという責任感が再び湧き上がってきます。
 思い返してみると、実に得るものの多い2カ月でした。

遠くから眺める大切さ

 そうして自社に戻ってみると、すっかり視点が異なっていることに気が付きます。
 社長職を次世代へと継承した私なのですが、ここをこうしたほうが新しい体制がより浸透するのではないか、ああしたほうが企業が歩むべき方向性がスタッフ全員にとってより明確になるのではないか、などの改善ポイントが見えてきます。
 内にいてはわからないことが、全体を俯瞰(ふかん)することによって客観的に見えてくるのです。
 こんな気づきを与えてくれた状況に、ありがたいという思いが高まってきます。

気づきと自らへの反省と

 われわれの会社のために、そうして業界全体のために、酷暑でも猛暑でも全力投球しなければと思う私です。
 一方で、全国出張の日々では疲れがたまってしまって、家人に対しての思いやりが欠けてしまったことが多々あったなあと思い返します。忙しくてもくたびれていても、それを言い訳に心遣いがなくなるような人間であってはならないと、自分に言い聞かせる今日です。

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