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株式会社西田コーポレーションNISHIDA BLOG春の初めの「忙中閑(寒)あり」

春の初めの「忙中閑(寒)あり」

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春の初めの「忙中閑(寒)あり」

 桜の花がほころび再び四月が巡り来て、新年度のスタートとなりました。

 我が社では毎年四月最初の日に新入社員を迎えての入社式を執り行い、スタッフ全員が「初々しさ」と「新しい闘志」を分かち合っています。新しく仲間となった方はもちろん、全員にとってこの日が、原点に立ち戻り仕事の意義と目標を確認する機会となればと考えてのことです。

 それは恒例のことなのですが、その背景にある状況が今年は少し異なっているようです。

 つまり今年は、いつになく多忙を極める春となっているのです。

 

 いうまでもなく不動産仲介の業界において、いちばんの繁忙期は年末から三月にかけての数ヶ月です。

 多くの人々が今までの環境と別れて、新しい環境へと巣立っていく。それに伴う「住」のお手伝いがわれわれの仕事のひとつです。この時期、私たちはお客様にご満足していただくために東奔西走し、夜遅くまで事務処理に追われる多忙な時期となります。そんな中で迎える新年度。業務と並行しながら新しい仲間を迎え入れるための準備をしてと、さらに忙しさが重なることになります。

 そこまでは例年通りなのですが、今年はそれに来年度の新卒生への就職情報開示の時期が重なってきました。経団連が決定した就職活動の時期繰り下げで、今年から採用情報や説明会情報が解禁されるのが三月以降となったためです。政府主導で決められたこととはいえ、我々のようにこの時期を繁忙期とする業界は、あれもこれもで忙しさが一期集中してきます。まさに猫の手も借りたいような状況で、さらに今年は景気の回復基調が本格化したということもあり、「売り手市場」となっていることが報告されています。採用側としても積極的に獲得に乗り出さなければ、いい人材を計画通り採用できない可能性も出てきます。

 

 そんな超多忙の真っ只中なのですが、いえ超多忙の中だから必要なのだという思いにかられて、いつもは繁忙期には行っていなかった月一度の社内勉強会を先日開催しました。忙しい時期だからこそ、目の前のことに追われて根本的なことを忘れがちになるのではないか、仕事をする仲間同士での連帯感が薄れて独走に走ってしまうのではないか…ということを危惧して行うことにしたのです。

 終業間際の大事な時間に開催するために少々気の毒な気もしたのですが、約二時間の勉強会の中でどういうことを目標として働いていくべきか、会社としてどんな方向に歩もうとしているのか、部下をまとめていく立場の人間はどんなことに気をつけて日々努力すべきかなどを、社員の意識付けのリーダー役である総務部長を中心にじっくりと確認する作業を行いました。強行の感のあった勉強会でしたが終わってみると各スタッフの反応も良く、やって良かったと思いました。まだまだ課題も残っていますが、四月から新たに加わるメンバーをフレッシュな気分で受け入れる雰囲気に一歩近づいた思いです。この会社を選んでよかった、この会社で全力を尽くして自分自身を成長させようという気持ちを、新メンバー諸君も積極的に思い描けるような良い環境創りの大切さを強く感じています。

 入社式が終われば、六月に実施する組織再編成のための作業にとりかからなければなりません。より有機的でよりフットワークの軽い、より強い組織にしていくにはどうしたらいいのか…。やはり、忙しさは続くようです。

 

 桜の季節、忙中閑ありといきたいのですが、私の「閑」は寒の戻りの「寒」。ここが頑張りどころと少し我慢をして、少し先で満開の花を咲かせたいと思っています。来年も再来年も見事な花弁をつけられることを夢に描きながら。

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