遺産分割でどの財産を要求すべきか悩みます
遺産分割事件では遺産の範囲と評価、特別受益や寄与分について話し合い、最後に遺産のうちどの財産を要求するかという順序で話し合いが進行しますが、最後のどの財産を要求するかでいつも悩みます。
自分の住居として使っている場合は、その不動産を要求することが多いかと思います。しかし、それがベストかというと、売却してその資金で他で暮らすという選択もあるのです。1つの土地の分割が可能な場合は分割するのが原則でが、争っていた相続人が隣どうしで住むことが将来いいのかは考えておかなければなりません。東京家裁では争いになるような分割はできるだけ避ける傾向がありますので、上記の例では換価して分けるよう勧められることもあります。
さて、同じ面積の土地が2つあり、1つには30年経過したアパートで月30万円の収益、もう1つは駐車場で15万円の収入の土地の場合、どちらを選択したらよいのでしょうか。
収益の多いほうを選ぶという選択もありますが、将来の修繕費・取り壊し費用や明け渡しの負担を考え、すぐに換価できることを考えると駐車場を選択するというのが私の考えです。
このように、どの遺産を取得するかの判断は難しいので、やはり(株)西田コーポレーションなどの専門家に相談するのが一番だと思います。
山本弁護士プロフィール
山本安志法律事務所所長(所属弁護士=8名)
弁護士暦 | 41年 |
年齢 | 66歳 |
簡易裁判所調停員 | |
相続アドバイザー | |
趣味 | 風景写真 山登り マラソン |
TEL | 045-662-6302 |
HP | ホームページ |