民事調停の利用を考えてみませんか

私は平成10年から簡易裁判所の調停委員を20年以上続け、昨年最高裁判所長官から表彰も受けています。ただ、残念なことですが民事調停の利用が進んでいません。そこで、来年3月に私が調停委員の定年を迎えるにあたって、民事調停の良いところをご紹介したいと思います。
民事調停の良いところは、弁護士、鑑定士、建築士など、各種専門家が調停委員となっているので、どんな問題でも適切に対処してもらえることです。調停委員は親切丁寧に調停を進めてくれますので、裁判よりも早期で適切な解決が期待できます。私もいろいろな専門家の先生と協力して、早期で適切な調停成立のために取り組んできました。
ただし、この良いところを生かすにはコツがあります。法律に適合した主張と証拠を提出することです。主張が法的に適切でないとか、漠然と相手の譲歩を期待する調停申立はうまくいきません。また、相手と激しく争っている場合は、裁判のほうが早いと思います。
山本弁護士プロフィール

山本安志法律事務所所長(所属弁護士=3名)
弁護士歴 | 47年 |
年齢 | 71歳 |
簡易裁判所調停員 | |
相続アドバイザー | |
趣味 | 風景写真・山登り |
TEL | 045-662-6302 |
ホームページ | http://www.bengoshi-yamamoto.gr.jp/top.html |