パーティで得たもの

先月下旬は10年に一度とされる記録的な寒さに見舞われた日本列島ですが、寒風吹きすさぶ中、コートの襟を立てながらあるパーティに出席してきました。
コロナ禍が始まって以来、仕事関連のパーティもめっきり数が減っていました。今回はある企業の株式上場を記念した催しで、ベンチャー企業の若い経営者たちが沢山顔を揃えていました。
そこで多くの方と言葉を交わし色々な情報を交換して、目が覚めるような思いをする興奮の1日を過ごしてきました。
挑戦する楽しさ
コロナによる自粛や原材料価格の高騰などで多くの企業が苦難を抱える中、経済成長の低迷が続いて先行きも見通せず、どうしたものかと沢山の経営者が頭を悩ませています。そんな中で、倍々のペースで業績を伸ばし事業を発展させている企業があるとは、それだけで注目に値します。
どのようなビジネスを展開しているのか、なぜその事業を立ち上げることにしたのかなどを興味津々で聞いていると、何も特別なことで成功しているのではない、ということがわかりました。
ですが、なるほどそれは今までは社内でやっていたなとか、それを専門化できるといいだろうなとか、それは任せたほうが便利だろうな、などと思われることばかりで、ビジネスの種は沢山あるということに、今さらながら思い当たります。
そこからビジネスモデルを練り上げて資金を集め、いざ起業となり、少しずつ事業を拡大させていく。そのような働き方を実践している若い彼らは、実に楽しそうに活き活きとしていて、すっかり圧倒されてしまいました。
新しい道を行く
その熱も冷めないままに地元に戻ってきて、つくづく我が身を振り返ってみると、すっかり守りに入っている自分の姿がありました。
コロナを理由に攻めることを忘れ、少々の企業成長だけで満足して日々の多忙さに身を任せる毎日。
自分では挑戦する心を忘れないでいたいと切望しながらも、やはり危ない道は歩きたくないと後ろ向きに考える自分の背中がありました。
こんなはずではなかったと、内なる自分が声を出します。チャレンジすることが大好きで、何か良いアイデアはないか、何かもっと違う道はないか、もっと新しいことはないかと常に考えていた自分を、一体どこに置いてきてしまったのだろうか。
挑戦を忘れた企業、現状維持に甘んじた企業の行く先に待っているのは、先細りの未来です。
もう一度チャレンジする心を取り戻して、新しい道を模索しなければとつくづく考えてしまいました。
成長の喜びをともに
ビジネスの種はどこにでもあります。
我々にやれることは、まだまだあるはずです。
始まったばかりの今年は新しいことに挑戦し、働くことが楽しくて仕方がないと誰もが思えるような企業環境を作り出して行かなければと思います。
どんな世の中にあってもチャンスは転がっていますし、伸び行く余地は十分にあります。
まだ見ぬ未来に胸躍らせ、その未来を自分たちの手で切り拓いていきたいと思う早春です。