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NISHIDA
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前向き外向き上向き

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前向き外向き上向き

 ついこの間新しい年を迎えたのが、カレンダーが2枚もめくられて早くも3月になってきました。ニュースではいち早い桜の便りも届けられるようになって、春もすぐそこまで来ているという気がしています。
 この時期、我々の業界では繁忙期の只中ということで、会社の状況に気をもむ日々が続いています。しかしこの年齢になると色々な団体の役を仰せつかることが多くなり、気がかりなままに今日も出かけなければならず、自分のデスクに座っている時間が少なくなりました。
 それは弊社のスタッフがきちんと育っていて、安心して任せられるということで、大変にありがたいことだと思っています。



賃上げラッシュのなかで

 そんな日々を送りながらふと周りを見渡すと、気に留まるのは様々な商品の値上げラッシュです。先日はコンビニのおにぎりでさえも値上げしているのに気がついて驚いてしまいました。
 そうして政府が声高に叫ぶ各企業への賃金ベースアップのお願い。労働組合の要求に満額回答する大企業もあるようですが、中小企業は足並み揃えて追従という所までは行かないのではないか、という見方が大半のようです。
 急激な物価高騰に、なんとか賃金の引き上げを行いたいというのが経営者の気持ちなのですが、いやいやまだ会社の利益が追いついていかないので難しいという企業も多いのが現状かもしれません。



慣れ過ぎたデフレ感覚

 この現在の物価高の影響がどの方向に行くのか、今まさにここが分岐点であるに違いないと思っています。
 商品の価格が上がり、賃金も上がって、まあ容認できる物価高だとみんなが思えるかどうか...。ここにかかっているような気がしています。
 仕事で頑張れば給与が上がる、少しずつ上がっていって将来はもっと多くの収入が得られるようになる。そうすれば住宅ローンも順調に返済していけるだろうし、子供にかかる教育費もなんとかなるだろう...そう思えることが大切なのだと思います。
 逆に、収入は上がらず物価ばかりが上がるから、すべてを諦め買い控え、つつましく切り詰めて生活しなければならない。結婚、家の購入、家族を持つなどとんでもない。そうなると、国としての成長はまったく望めなくなります。
 いまの若い人にとってはその感覚はごく普通なのかもしれませんが、本来ならば収入も物価も上昇の一途、そのなかで将来の展望を描くというのがあるべき姿でしょう。



成長をみんなで共有する

 日本はこの20年間デフレから脱却できずにきました。
 その結果、主要国間での実質GDPの成長率は2007年以降最下位、時間当たり労働生産性は2016年から最下位、平均賃金も最下位と、惨憺たる状況となっています。
 政府は今年こそとデフレ脱却を目指してきましたが、これが実を結ばずここまできています。そこに現れた円安、エネルギー価格高騰、原材料価格上昇などによる物価高。この荒波になんとかみんなで乗っていかなければなりません。
 このインフレ傾向をマイナスと捉えず、誰もが上向き傾向の波に乗って、みんなで生活を上げていけるように一丸となって努力していくことが大切なのだと考えます。未来のために、我々も頑張っていこうと思っています。

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