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NISHIDA
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仕事と生活のバランス

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仕事と生活のバランス

 梅雨に入って3週間以上が経ちましたが、今年の関東は比較的雨が少ないようです。今日も雨は降らない代わりにムシムシと不快な暑さのなか、会合や会食へと足を急がせています。
梅雨のこの時期は、なんだかやる気がいまひとつ湧いてきません。
 1年365日高いモチベーションを維持していくことは至難の業ですが、梅雨の時期、そしてそれに続く盛夏のシーズンに己やスタッフらを奮い立たせていくことは、かなり難しいことです。

共有されない危機感

 そんなわれわれにいやでもモチベーションが高まる出来事がやってきました。出来事というのはおかしな表現ですが、決算期が12月である当社は6月に上半期状況の総合評価を行います。それをベースに、下半期の方針を決定していくのです。
 6月末日に幹部が集まって、その半期決算分析を行ったのですが、他のスタッフはいざ知らず、私はイライラハラハラしてしまいました。
 このままでいいのだろうか、いや良くない、という言葉が脳裏を駆け巡り、思わず険しい表情になっているのが自分でもわかります。でもこの焦燥感や憤りといったものが、若いスタッフにはなかなかわかってもらえません。



時代の変化が求めるもの

 古い話になりますが、戦後の混乱期から奇跡の復興を遂げて我が国は発展してきました。
 みんな一生懸命に働いて、世界第2位の経済大国と言われるまでになりました。
 世界からは蟻のように働くと揶揄され、優れた製品を安価でどんどん提供してくるとして日米経済摩擦が問題となったほどです。
 それは、皆が創意工夫を重ね、長時間働いたから得られた結果であったのです。
 さて時移り、働き方改革が推奨され、労働時間の制限が義務付けられ、休暇の拡充が図られるようになり、さらには賃金を上げることが努力目標とされてきて、経営という面から見ると着実に環境は悪化してきています。
 このなかで、きちんとした利益を生み出し、企業として成長していくためには、大変な努力が必要になることは火を見るより明らかです。

働くこととその喜びと

 もちろん、昔のように生活を犠牲にして馬車馬のように働いて欲しいと言っているのではありません。
 生活を重視する働き方になった今だからこそ、目標を掲げ、皆が心をひとつにして努力していく姿勢が大事ではないかと思うのです。
 企業として向かっていく方向を定め、心を熱くして邁進する集団であろうとすることが大切なのではないかと考えるのです。
 近年は「ワークライフバランス」の言葉のもとに、いかにして「タイパ(タイムパフォーマンス)」を実現するかに誰もが心を奪われているように見えてしまいますが、仕事の楽しさ、面白さ、達成感についての視点がごっそり抜けてきているように思えてなりません。
 仕事をするということは、自分の能力を高めていくことへの喜びであり、少しずつ積み重なっていく結果を味わうこと、皆で成長していくことの満足感でもあるはずです。



皆で攻めていく姿勢

 仕事と生活のバランスが重視される現代であるからこそ、皆で力を合わせて利益を生み出していくこと、皆で企業を成長させていくことを目標に努力していくことが大事ではないかと思います。
 仕事の楽しさにワクワクしながら日々を過ごして、公私ともに充実させて豊かな人生を手に入れて欲しいと思います。
 やる気、前向き、熱心さ、ひたむきさ…いつの時代も輝きを放つ価値観であって欲しいものです。

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