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耐用年数が過ぎていませんか? 今一度設備の見直しを!

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耐用年数が過ぎていませんか? 今一度設備の見直しを!

設備のトラブルは入居者にとっては不快なもので、重大なクレームにつながってしまうこともあります。また、人気の設備や平成生まれが当然と思っている設備がないというだけで、検討すらしてもらえないケースもあるようです。空室の解消や退去を減らすためには、できる限り設備のトレンドをおさえて、「壊れたら」ではなく壊れる前に直すことが重要です。今回は、全国賃貸住宅新聞が調査した設備ランキングの結果や設備トラブルの事例をご紹介していきましょう。


設備ランキングから読み取る顧客のニーズ


2023年に要望が急増した設備の1位は「インターネット無料」となっており、150社の回答がありました。2位の高速インターネットはコロナ禍の影響で自宅でネットを使う機会が増えたことと集合住宅の回線の安定を気にする方が増えたようです。3位は宅配ボックスという結果ですが、4位のエアコンは初登場ということです。


全国賃貸住宅新聞が、2023年9月に全国の不動産会社512社を対象に「入居者に人気の設備」に関するアンケート調査を実施。


2023年に入ってから部屋さがしの顧客の希望が大幅に増えた設備ランキング

順位 設備 件数
1 インターネット無料 150
2 高速インターネット(1Gbps以上) 109
3 宅配ボックス 99
4 エアコン 53
5 TVモニター付きインターホン 38
6 防犯カメラ 26
7 エントランスのオートロック 21
8 温水洗浄便座 11
9 追いだき機能 9
10 独立洗面台 8

※全国賃貸住宅新聞調査内容を基に作成


メーカー耐用年数が近い、または超えた設備はトラブルの元

エアコン 約10年


メーカーが推奨している耐用年数は約10年としています。また、 配管の耐用年数は30年程度と言われています。


給湯器 約10年


メーカーが推奨している耐用年数は約10年としています。、配管の耐用年数は素材により20年〜30年程度と言われています。




設備ランキングから、顧客のニーズの増加を読み取り対応をすることで管理面のサービス向上を目指すことが重要です。壊れてから対応する繰延メンテナンスは費用、手間も膨大に掛かってきますので、計画的な予防メンテナンスを行う事でトラブル回避ができ、修繕費用も予め計画的に予定できます。予防メンテナンスを心掛けましょう。


最近の風潮、設備の免責期間、当社の事例を踏まえて対策を講じましょう。

エアコン


・夏はトップシーズンなので割高
・異常気象による需要の増加
・ライフラインにかかわる設備
・需要が高いため在庫の確保が重要


・直るまでの宿泊代
・4日以上かかる場合は月額賃料から5,000円減額
・免責日数3日




設備ランキングの4位であるエアコンは昔と比較して今は生活になくてならない設備となりました。とにかく暑かった今年の夏、エアコンが壊れるとその暑さに体力が奪われるだけでなく、命の危険に関わるライフラインのため事前に交換またはすぐに対応できる準備が必要です。


給湯器


・半導体不足や新型コロナウイルスの影響などによる資材価格高騰
・床暖房や浴床暖房や浴室乾燥機用対応機種は相変わらず交換までに時間がかかる


・銭湯代と交通費などの負担
・お風呂が使えない場合、賃月額の10%減額
・免責日数3日




これからの寒い季節、特に需要が高まり、給湯器を使用する頻度が高くなり故障するケースがあります。気温が高い時期に比べるとより多くのエネルギーが必要なため、寒くなる前にできるならば交換しておくとよいでしょう。


排水溝・水周り


・漏水の原因が、その時の入居者の原因でないことがある
・部屋以外の私物にも影響が及ぶ可能性がある


・直るまでの宿泊代、交通費など
・トイレが使えない場合の免責1日の20%減額
・水自体が使えない場合が、免責日数2日の賃月額30%減額




10月だけでも7〜8件(当社)漏水がありました。専有、共用部分とも定期的に排水管の高圧洗浄を行っているオーナー様もいらっしゃいます。高圧洗浄は入居中でも可能なので、未実施のオーナー様がいらっしゃいましたら、ぜひご検討ください。


公益財団法人日本賃貸住宅管理協会が作成した「貸室・設備等の不具合による賃料減額ガイドライン」(2020年3月)より


「壊れてから」ではなく「壊れる前」に対応を

部品不足の状況はまだまだ続いています。また、価格も高騰している状況なので、急に故障となると想定以上の負担が増えてしまうことになります。いくら築年が経過していても、入居して早い段階の不具合は、入居者様にとっては納得のいかないものです。各備品の製造年は常に把握し、10年を超えるようであれば「壊れてから」ではなく「壊れる前」に取り換えるようにしておきましょう。また、メンテナンスについてもできる限り手をかけ、入居者様が安心して暮らせるように整えておきましょう。

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