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暑さが脅かす未来

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暑さが脅かす未来

 新型コロナウイルスの感染まっただなかで行われた東京オリンピックから3年が経ち、舞台をパリに移してのオリンピックが開催されています。

 開会式の日は肌寒かったと聞きますが、ここ数日は最高気温が30度を超える日が続いているようで、ヨーロッパも厳しい暑さにさらされている様子です。

 そんななか日本にいるわれわれは、エアコンの効いたなかで日本選手の活躍の様子などをテレビで目にして一喜一憂していますが、部屋から外に出ると気が遠くなるような容赦ない暑さに、現実に呼び戻される毎日です。



姿を変えてきた暑さ

 思い返すと去年もどなたかとお会いしたときの開口一番は、暑いですねのひとことでした。

 今年もそれは変わりないのですが、暑さのレベルが去年までとは違うことを日々思います。

 35度に迫る暑さが一ヵ月近く続くことなど、これまでは考えられなかったことです。

 かと思うと、同じところですさまじい量の雨が降り、それがずっと続いているという状況も前代未聞です。7月末に雨による災害に見舞われた山形県と秋田県では、いまだに雨が続いていると聞きます。

 晴れればカンカン照り、降れば豪雨長雨。お手上げの状況が続いています。



猛暑がもたらす不自由さ

 去年まではなかった暑さによる行動制限が出てきているのも事実で、先月末は神奈川県内のゴルフ場でプレーをしていたところ、突然のクローズに遭ってしまいました。

 ゴルフ場が規定している気温と湿度に達してしまい、ゲストの方にプレーを続けてもらうのが危険と判断されたためでした。

 これまで雪による閉鎖は経験がありましたが、暑さによる営業中止は初めてのことで驚いてしまいました。

 8月に入ると、地元厚木では恒例の「鮎まつり」が開催されますが、日中に開催されるパレードや民舞などは、参加者、見学者ともに暑さにやられたりしないだろうかと心配する始末です。

 メインの出し物である花火も、今年は時間を短縮しての開催となりました。

 「鮎まつり」は地元の皆さんが楽しみにしている夏の風物詩なのですが、なにも夏に危険を冒してまで開催しなくてもいいのではないかとまで考えるようになってしまいました。



東京水没が現実になる日

 地球温暖化はもう聞きなれてしまった言葉ですが、国連のグテーレス事務総長は現在の世界規模の暑さを、温暖化を通り過ぎて「地球沸騰化」であると表現しています。

 国連の発表によると、このまま温暖化が進むと今世紀末には世界の平均海面は1メートル以上上昇するとされています。その結果、世界の36都市が浸水すると予告されており、もっともはやく水没する都市はインドネシアのジャカルタで、東京、ムンバイ、ニューヨーク、大阪、ロンドンなどが続くとされています。

 そのジャカルタはいち早く首都移転計画を掲げ、すでに工事に着手しているとのことです。

 対して日本はというと、首都移転の計画が一時期取り沙汰されたものの今では話題にすら出ません。



命を財産を守る取り組み

 われわれは不動産を扱う仕事をしています。土地がある限り皆さま方の資産を守り抜くという覚悟で仕事をしているのですが、土地そのものが浸水で海に沈んでしまったら元の子もありません。または、その土地に誰も住めなくなるようでは、資産に価値がなくなってしまいます。

 さらに首都が浸水するなどの事態となれば、国そのものの存続が危ぶまれます。

 この不気味な暑さのなかで、オリンピックより沸騰化対策を地球規模で考えなければならないのではないかと、冷や汗をかきながら考えています。

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