サラリーマン、賃貸オーナー、カウンセリング業と幅広くご活躍。~オーナー様インタビュー43~
NISHIDAとの出会いは約20年前。オーナー様が、新聞の折り込みチラシを見てくださったのがきっかけでした。サラリーマンとしてもご活躍、ご奮闘されていたオーナー様が、賃貸業を始められたきっかけのほか、キャリアカウンセラーの立場から、これからの時代に重要となる物事の考え方についてなど、たくさんのことを語っていただきました。
サラリーマン時代に賃貸業を始めました。
賃貸業を始め、今年で二十期目を迎えました。サラリーマンとしてずっとやってきましたが、色々な経験を経て「会社に勤めているだけでいいのかな」と思うようになったのが、賃貸業を始めたきっかけです。
当時は、今のようにインターネットを見てたくさんの情報を得られる時代ではありませんでした。本屋さんや図書館へ足を運び、本の背表紙を見ながら参考になりそうな本を探していましたね。融資についても、色々な銀行へ行って交渉しましたが、サラリーマンが副業をするのは珍しい時代。「サラリーマンをしながら大家さんになるということですが、融資してくれる銀行ってあるんですか?」と質問されてしまうケースもありました。今でこそ「アパートローン」という商品が広く知られるようになりましたが、そのころは、「アパートローン」という概念を持つ銀行が珍しかったですね。
NISHIDAさんとの出会いは新聞の折り込みチラシです。いわゆる物件情報を紹介しているチラシではなく、不動産投資について書いてあるもので、「ここに行けば相談にのってもらえるな」と思いました。
最初に購入したのは、厚木市飯山南にある軽量鉄骨造二階建てのアパートです。さらに三カ月後には厚木市妻田にある軽量鉄骨造二階建てのアパートを購入しました。これらに加えて、アパート一棟、区分所有のマンションを二部屋所有しています。これからは物件をどんどん増やすというのではなく、返済に重きをおいて運用していきます。
「会社員として収入があるのに、どうしてリスクが発生するかもしれないような事業を始めたの?」と疑問を持たれることもありますが、実家が商売をやっていて、小さいころから父の自営業者としての姿勢を見てきたんです。そんな記憶が根本にあると思うので、抵抗はなかったですね。また、サラリーマン時代に、会社を立て直すようなことを担当していた時期もあります。試行錯誤しながら苦境を乗り越えたことも、踏み出すことに違和感がなかった要因かもしれません。
所有されている「パストラール」(上)、「ティアーズ妻田」(下)。いずれも単身向けのアパートです。どちらも家具家電付きのお部屋があり、三種の神器と言われていたテレビ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなどが備えられています。
色々なことをやった、その集合体が自分そのもの。
キャリアカウンセラー、心理カウンセラーという肩書きを持っています。今の時代は、数十年前に比べると、幸せの感じ方が単純ではなくなっていると思うんです。例えば、高度成長期は三種の神器と言われていた「洗濯機」、「テレビ」、「冷蔵庫」が揃ったらそれだけで幸福だったかもしれません。でも令和は便利さが当たり前の時代。モノが満たされることが幸せの指針ではなくなりました。
こうして時代が変化してきている中、働き方や仕事への向き合い方も大きく変わってきます。モノやお金の豊かさだけではなく、もっと違うことにも価値を感じる大切さに重きをおくべきなのではないかと思うんです。キャリアカウンセラーという視点もふまえてお伝えさせていただくと、色々なことをやった、その集合体が自分そのものなんだと思います。NISHIDAさんも青少年の育成を目的としたCSR活動に励んでいらっしゃいますが、これは正直商売ではありません。でも、こういった要素も含んで成り立っているのがNISHIDAさんです。幅広い視野を持って、やるべきことを受け入れて行動に移すことが、これからは必要だと思います。盤石な道を歩み進めてもいいですが、大手企業に入ったとしても大成するのは一握り。組織という枠にとらわれない生き方が、自分を生かす大きなポイントになっていくのではないでしょうか。(談)