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変化を捉え、未来を見据えて

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変化を捉え、未来を見据えて

新年のご挨拶

コンサルティング事業部 部長 アネックス1 店長 津田 雅実

大きく変わった事務所の在り方
再開発など明るいニュースも

謹んで初春のお慶びを申し上げます。旧年中はひとかたならぬご愛顧にあずかり、誠にありがとうございました。
2024 年を振り返ると、事務所の動きが鈍化しているという点が挙げられます。動きがゼロではありませんが、コロナ禍前に比べると、事務所の在り方が変わってきたということが要因として考えられます。毎日、会社が用意した事務所へ通うことが当たり前だったコロナ禍前。緊急事態宣言以降は事務所ではなく、自宅で仕事をする「リモートワーク」を導入する企業が増え、その後も、リモートワークを続ける企業が多くあります。事務所には人数分のスペースが不要になり、縮小や統廃合が進みました。中には新たに事務所を開設したいという企業もありますが、大箱は特に苦戦している状況です。
本厚木での明るい話題としては、北口の再開発が挙げられます。先だって開業した複合型商業ビル「TRUNK 本厚木」を皮切りに、分譲マンションの竣工、都市機能や交通の連結機能の充実が図られていきます。この再開発を見越して、テナントの出店などを検討している企業も多くなってくるでしょう。
本年も一層のサービス向上を目指し、社員一同誠心誠意努める所存でございます。どうぞよろしくお願いいたします。


事務所の統廃合から変化はせず福祉事業所は問い合わせ減、飲食が若干増、サービス業は安定

成約したテナントの
種別割合と傾向の分析
2023年12月~2024年11月

一昨年の事務所契約件数が47%だったのに対して昨年は36%と全体としての割合は減っています。事務所の統廃合に関しては、コロナ禍の影響でリモートワークを導入する企業が増え、収束後、事務所の数が減っている状態でも業績に影響が少なかったという理由があげられます。2023年は福祉事業所の問い合わせ、成約率がアップという傾向でしたが、数が増えたことで頭打ちとなった印象で2024年は2023年ほどの問い合わせはありませんでした。飲食業は少しずつですが大手チェーン店の動きが感じられ、居抜きや駅近くの良物件に関しては店舗開発担当が常に調査しており、実際に本厚木周辺で新店舗オープンや改装、もしくは良い立地に移転が見られています。サービス業に関しては安定して問い合わせも多く、仲介件数もほぼ横ばいといった状況です。

本厚木駅前の再開発エリアの状況

12階建ての複合型商業ビル「TRUNK 本厚木」が2024年6月7日にグランドオープンしました。現在は、医院や飲食店などが営業していますが、これから入る区画もいくつもあるようです。5階、8階、9階、12階にはテラスがあり、景色がよければ上階からは丹沢の景色が臨めるとのこと。新たなランドマークとしてこれから注目のスポットです。



次に注目したいのは、2025 年2 月竣工予定の分譲マンション「エクセレントシティ本厚木駅前」(全238 戸、募集対象外住戸4 戸含む)です。このマンションはキッズルームやパーティールーム、ゲストルームといった充実した共用施設を備えたワンランク上の分譲マンションで、1階部分にはテナントが入る予定です。シングルからファミリーまでを対象とした多彩な間取りプランが用意されており、平均して1戸あたり3 人が居住すると仮定すると、約700人が新たにこのマンションに住むことが見込めます。これを見越した出店も増加傾向にあり、クリニックやドラッグストア、大手飲食チェーン店などが徐々に動き始めています。さらに、本厚木駅から徒歩5 分圏内では、他にも集合住宅の建設が進んでおり、本厚木駅北口の再開発が地域活性化の大きなきっかけとなっていることが伺えます。



サービス業など美容系が安定してニーズがある理由

美容系の中でも、美容室は安定した需要があります。開業には一定の資金が必要ですが、すでに固定客を抱えた状態で新規店舗を開業するケースが多く、安定した経営が見込めます。一方、リラクゼーションのサービスは開業資金のハードルが低く、マンションやアパートの一室から始められる規模感や、他業態に比べ設備投資が少ないことから、問い合わせが多い業種です。近年では、SNS を活用した集客が一般的となり、「完全予約制」で営業する店舗が増加しています。「同じような店舗が増えて大丈夫なのか?」と不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、各店の営業内容は「小顔ケア」や「ヘッドスパ」など、何かしらに特化しています。そのため、業態としては似ているように見えても、各店舗が持つ専門性や独自性によって顧客がニーズに合った店を選べる仕組みが確立されているのです。

これからの動きと対応

span style="font-size: 14pt;">再開発が進むエリアでは局所的に事務所の需要が見込まれます。特に2027 年には本厚木駅北口に市役所第二庁舎が竣工予定で、これに伴い良い動きが期待できるでしょう。しかし、地域的な需要が一時的に高まっても、社会全体の大きな流れに対応した柔軟な戦略が求められます。今後、時代の変化に対応するためには、コンバージョンが重要となります。例えば、比較的安定した反響を得ている美容系のサービス業の店舗への貸出を検討する、大型物件を分割して貸し出す、さらに物件の外観やエントランス、室内を改装し、第一印象を良くするなどの具体的な対策が必要です。これらの取り組みなどを行い、物件の魅力を高め、時代のニーズに合った活用を進めていくことが求められています。

コロナ禍を機に私たちの生活や価値観は大きく変わり、その変化が定着しつつあります。その背景をしっかりと捉え、常に時代のニーズにアンテナを張りながら、2025 年の動向を引き続きお伝えしてまいります。本誌でも定期的にご紹介している県央エリアの再開発など、地域の未来にも目を向けながら、オーナー様の物件と入居希望者の最適なマッチングを目指し、スタッフ一同全力で取り組んでまいります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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