夢を追いかける初春

新しい年が始まったばかりだというのに、衆議院議員選挙がメディアの話題を独占していて、ちょっと落ち着かない2月のスタートになっています。
高市政権が国民の支持を得ることができるのか、それとも数多く誕生している野党の政党が票を伸ばすのか気になるところですが、企業を切り盛りする立場の者から言わせていただくと、とにかく安定的な強い政府がほしいと思うばかりです。
世界がおかしな方向に舵を切っている今、支持率の高い揺るがぬ政府が必要だと考えるのは、私だけではないはずです。
まぶしい若いパワー
戦争を止める気のないロシアに、対話の噛み合いにくい中国、さらには仲間に向かってさえも脅しを続け、力による領土拡大を目指すアメリカなど、耳に入ってくるニュースは耳を疑うものばかりです。
そんななかで未来のある子供たちには、互いが互いを尊重し合う〝正義がかならず勝つ〟世界を見せたいと思うのですが、それが絵に描いた餅になっている今の国際情勢にため息をついてしまいます。
その空気のなかで、今年も恒例の「NISHIDAベースボールアカデミー」を開催してきました。
ところが、子どもたちの姿を見た途端に世界の現況への心配が吹き飛んでしまいました。
育ち盛りの伸びしろのある体に、浅黒い顔、好奇心満々の瞳に明るい笑顔…。若さとは本当にいいものです。
みんなで盛り上げるイベント
NISHIDAベースボールアカデミーは、長年行っている当社の地域貢献活動の看板イベントで、神奈川県央地区の中学生を対象に、横浜DeNAベイスターズOB講師の方々から直接野球指導をいただくことで、日頃の練習の糧にしてほしいというものです。
今回も、厚木市はもちろん、海老名市、伊勢原市の中学校16校の野球部員たちが参加し、当社主催ながら厚木市や厚木市教育委員会、海老名市教育委員会、伊勢原市教育委員会が後援、さらには当社とお付き合いいただいている数多くの企業の協賛も得て、大々的に行うことができました。
成長のための絶好のチャンス
もう長らく行っている催しなのですが、今年は少しイレギュラーな動きがありました。
参加人数が200人以上になってきているということで、一人一人に丁寧に指導したいので半分ずつに分け、時間をずらして参加させてくれないかとベイスターズ側から申し入れがあったのです。
さあ、こうなると従来通りのノウハウが通用しません。
参加校を2つのグループに分け、さらに待っている側が退屈しないように工夫しなければなりません。
ベースボールアカデミーの企画運営を担当する当社のスタッフは、各部署から選ばれた若手社員数名なのですが、彼らが1カ月前から企画案を出して準備してきました。
とにかく参加した中学生たちが退屈せず、楽しかった、ためになった、という思いを抱いてもらわなければなりません。
分単位の綿密な計画を立て、意見を出し合い、何度も修正を繰り返して練り直し、万端の準備を重ねて本番に当たりました。
基本のきを体で学ぶ
一見して何でもない仕事に思えますが、この経験はスタッフたちを大きく育てます。
どうすれば参加者に喜んでもらえるかを相手の立場に立って考え、さらにその方法を全方位に気を配りながら考える。こういう体験は、お客さまを相手にする仕事をしている企業ではとても大事なものになります。
そうして本番の日を迎え、ここが至らなかった、そこに工夫が必要だったなどとみずからが新しい発見をします。
さらに、中学生や関係者の方々から、ありがとう、楽しかった、勉強になったの言葉をいただいたときの感動と喜び。
毎年、多くのスタッフの成長のさまを見てきました。
明日への希望と夢と
私にとっては、中学生とスタッフの両方の成長を目撃できるこのイベントは、何にも代えがたいものです。
なにかとうまくいかない世界や社会のなかで、少しずつ努力して成長し、希望を捨てずに自らの夢に向かって歩み続ける。
その大切さを身をもって知ってもらいたい、どんな世の中になっても前向きに頑張ってもらいたいと思いながら、例年以上に寒い会場のグランドを後にしました。

