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株式会社西田コーポレーションNISHIDA BLOG逆風のなかでの前進ということ

逆風のなかでの前進ということ

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逆風のなかでの前進ということ

 〜なでしこと団結力と快挙と〜

 7月17日にもたらされたサッカー女子W杯のなでしこジャパンの優勝は、久しぶりに耳にする嬉しいニュースでした。ここ数ヶ月間、気の滅入る出来事しか目にすることのできなかった我々にとって、この快挙は日本人としての誇りをしっかりと思い出させてくれました。やはり、日本人というのは優れた気質と秀でた特性を有した民族である…今まで数々の歴史が証明してきた事実を、再び胸に刻むことができました。大災害、原発事故、円高、政治の混乱、周辺国の成長…さまざまな負の要素は立ちふさがっているものの、日本は再び栄光の道を歩んでいくであろうことを確信することができました。

 そのなでしこジャパンの選手たちが、勝利の原動力となったものを尋ねられた際に、主将の沢選手は「団結力」、FW大野選手は「チームワーク」、GK海堀選手は「絆」と答えていました。表現は異なれど選手たちが言いたいことはすべて同じで、「ひとつになること」がいかに大切かを言い表していたように思います。

 「ひとつになること」……実は私どもも1年ほど前から、これをひとつの柱にして企業活動を行っています。企業を構成するスタッフ全員が一体感を持って業務に取り組むこと、互いに信頼し合って仕事を進めていくこと、全員が立場や役職の垣根を越えて理解しあって歩んでいくこと、一人でもくじけそうな人が出てきたら皆で支え合うこと。つまり、企業としての団結力、チームワークを大切にすることこそが企業活動の基本であるとの認識に立ってのことです。

 具体的には、若いスタッフの苦労を管理職も共にすること、現場を踏むというベーシックを全員が共有すること、報告・連絡・相談を密にすること、そしてたまには目先を変えて社員全員で楽しいイベントを行い絆を深め合うこと、などがその方法となります。

 当初はなかなかはっきりとした成果が出なかったこの取り組みですが、丸1年を経てこの頃やっと少しずつ努力が結実してきたように思われます。「上司はわれわれのことをわかってくれない」「無理難題ばかり押し付けてくる」「自分ばかりが苦労している」…そんなよく耳にする企業人の不満が「普通」にならないような組織作りを、私たちはしていかなければならないのです。

 社会が右肩上がりの時代には、我流で強引に押し通しても結果はついてきます。ところが、逆風が吹き荒れる社会情勢にあっては、個々のスタンドプレーでは太刀打ちできません。スタッフ全員が心をひとつにして、真摯に目の前の業務に取り組まなければ、あっという間に転落してしまいます。逆に、団結力、一体感さえあれば、先のなでしこジャパンのように奇跡を起こすことも不可能ではありません。

 経営とは、会社を成長させるための道筋を作ることであり、同時に社員をその気にさせるしかけ作りを行うことです。人を束ね人の心を動かす難しさを日々感じながらも、「ひとつになる」ための努力は今日も続きます。

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