これからの賃貸経営と空室対策
今年も残すところあと少しとなりました。
オリンピックイヤーとして活気あふれる2020年となるはずが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、開催が延期。「新しい生活様式」として、マスク着用・ソーシャルディスタンスの確保・こまめな換気等を生活の中に取り入れることが推奨されるなど、大きく世の中が変わることとなりました。
賃貸市場も例年とは違う動きとなり、日々柔軟な対応が求められています。
今回は、今年夏以降の傾向や今後の対策・取組みについてお伝えいたします。
8月の来店数は前年比145％（申込数は前年比118％）
引越し理由の第1位は転勤・転職・就職という結果に
引越し理由ベスト3
1位...転勤・転職・就職 18.7％
2位...対面授業開始 ※一部も含む 11.5％
3位...独立 10.8％
その他、テレワーク部屋の確保、仕事部屋としてのセカンドハウスなどの理由も。
転勤・転職・就職
4月から7月ぐらいまでは、テレワークによって会社に出勤しないという業務スタイルが広がったため、4月に入社した新入社員の春の動きが例年に比べて落ち込む結果となりました。
しかし、緊急事態宣言の解除により会社に出勤する人が増加したことで、8月は前年を上回る結果に。4月に人事異動を実施する企業が多い中、今年は7月以降に見送りという動きが見られ、お部屋探しも異動のタイミングに合わせてずれ込んだ、というのも要因のようです。
中には、コロナ禍で転職を余儀なくされた人も。勤務先の変更でお部屋探しを始められた、という案件もありました。
対面授業開始 ※一部も含む
大学は後期がスタートし、リモート授業だけでなく対面授業がスタートした大学や学部も（一部対面も含む）。
後期に向けてお部屋探しをする学生の来店が見られました。
独立のほか、今まで見られなかったワークスペースを重視したお部屋探し!
春からひとり暮らしを...という方の動きが、夏にずれ込んだのも今年の特徴。
さらに、自宅や自宅近くでワークスペースを確保したいという人が出てきた点も特筆すべきポイントです。
緊急事態宣言解除後も引き続きテレワークを実施している企業があるため、少しでも快適な環境で仕事をしたいという理由から、生活スペース+1部屋、もしくは日中の業務時間中だけ使用する部屋を探しているという方も。
「感染リスクを軽減するために通勤時間を短くしたいので、職場の近くで部屋を探している」というお客様もいらっしゃいました。
空室対策with コロナ
これまでも、時勢に合わせた空室対策を積極的に行ってきましたが、今の時代はコロナ禍での対策をしっかりしておくことが重要です。
ここではNISHIDAが現在取り組んでいる空室対策をご紹介します。
感染リスクを回避する、非接触型の案内
いくら消毒や手洗い、うがいを徹底しても、感染が心配でなかなかお部屋探しが進められないという方も。
成約チャンスを逃さず、多様なニーズにお応えできるよう、現地集合・現地解散のほか、会議用アプリを使って遠隔でお部屋案内をするという方法を確立しました。リアルタイムでの対話が可能なので、質問などにすぐお答えできる点がポイントです。
契約までWebで対応。来店不要のスマート賃貸！
お部屋探しから契約まで、来店せずに対応できる『スマート賃貸』という サービスを導入。
感染リスクが軽減できるというメリットはもちろんのこと、忙しい方、遠方からの引越しを考えている方などにも便利に使っていただけます。
いずれにしても、幅広い層に対応できるようになったので、空室対策としての効果が期待できます。
360°撮影できるカメラで、物件の魅力をよりリアルに！
最近のお部屋探し。「まずはインターネットで」というのが定番になってきました。画像点数の多い物件は反響が入りやすく離脱率が低いなど、ネットでの画像の役割は大きくなっています。
コロナ禍によって、現地になるべく行きたくない...というニーズがありますので、画像の必要性はより注目しておきたいものです。
360°撮影できるカメラは室内がぐるりと見渡せるのでそこにいるかのような臨場感が味わえます。
当社は不動産ポータルサイト「SUUMO」に撮影した画像を公開中。反響につながりやすい手法を常に模索しています。
オウチ時間が増加傾向！より快適に過ごせる設備を！
自宅で過ごす時間が増加傾向にある今、インターネット無料・宅配ボックスの設置などは積極的に行っていただきたい空室対策です。
そのような中、新しい提案として、照明から映像が投影できる商品がおススメ。
Wi-Fiでインターネット環境と接続。内蔵されたアプリを起動させれば、壁に映像が投影されます。
特別な工事は必要なく、従来の照明を設置するのと同じ手間で完了。
映画やテレビ（※テレビをみる場合は要別途設定）が大画面で楽しめます。
動画世代の子どもに勧められ、リビングに設置しました。
緊急事態宣言期間中は、映画をみたり、ヨガやダンス動画を投影しながら体を動かしたりするなど大活躍。
動画はスマホやアイパッド、パソコンなどを使って個々でみる機会が多かったのですが、最近は家族で動画を楽しむ機会が増えました。
〈番外編〉～withコロナ以外の取り組み～
貸し方の工夫として提案したいサービス「お試し同棲」をご用意
「お互い実家暮らし。一緒に住むにはお部屋探しだけでなく家具や家電などを揃えなくてはならない。でも、まずは気軽に同棲を始めたい...」というような同棲検討中のカップル。
そんな方たちに向けたサービスとして「お試し同棲」をご用意しました。
〈主なサービス内容〉
●短期契約可能
●家具家電付き
●保証人不要
※家賃債務保証の利用が必要
同棲を考えているカップルに特化したサービスとはなりますが、これからは細かなニーズに応えられる貸し方を検討することが重要になってくると考えております。
商品券をプレゼント・費用負担など、各種キャンペーンを実施
●スマート賃貸キャンペーン＝スマート賃貸で申し込むと、プリベイトカードをプレゼント。空室対策のほか、オンラインの普及促進が目的
●リピートキャンペーン＝再度NISHIDAでお申込みされた場合は、引越し費用を補助（上限あり）
●ご紹介キャンペーン＝紹介者に商品券をプレゼント
コロナ禍で不安を抱えていらっしゃるオーナー様も多いのではないでしょうか。
当社は長きにわたり地域密着型というスタイルを崩さず営業してきた実績があり、細かなご提案が可能です。
空室で困っている、所有し続けるか売却するか迷っているなど、どんなことでも構いませんのでお気軽にご相談ください。
現在は来店数が申込数を上回っている状態。つまり急いでお部屋を決めるというより、じっくり検討して決めていきたいという方が一定数いらっしゃいます。
徐々に成約数が増えていくことが想定されますので、スタッフ一同1件1件しっかりと対応し空室解消へつなげていきます。
