ブログ

NISHIDA
BLOG
株式会社西田コーポレーションNISHIDA BLOG変わる時代と見えない世界

変わる時代と見えない世界

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
変わる時代と見えない世界

 あっという間に時が流れて、今年も師走の声を聞くことになりました。
 今年は3年ぶりに忘年会を開催するという職場も多くなっているようで、クリスマスイルミネーション輝く夜の街に人々が集まる懐かしい風景も見られるようになりました。
 忘年会といえば若いスタッフには嫌がられるのがかつての図でしたが、ある調査会社の報告によると、今年は意外に入社数年組の人たちが開催を希望しているとの結果が出ていました。
 会社のイベントを体験してみたい、しゃべったことのない上司と話してみたい...などの理由が挙げられていて、いずれにしてもコロナ禍ならではの特殊性が透けて見えるようです。
 それでも参加者に感染者が出てしまった場合は取りやめの決断をする場合が多いようで、陰での幹事の苦労に思いを巡らす今年の年末です。



やってきた時代の転換点

 さて、残りわずかとなった2022年はどんな1年だったでしょうか。
 すぐに終わるだろうと安易に考えていた新型コロナウイルス感染症が収束せず、コロナ禍3年目となった今年。「世の中がすっかり変わってしまったな」というのが、私の感じるところです。
 ウクライナ侵攻の影響でエネルギーや穀物の価格が高騰し、11月の消費者物価指数が40年ぶりの高水準となって、長くデフレの中に身を置いてきた日本社会についにインフレが訪れてきたことも驚きですが、それ以上に心を占めるのが見えない世界がどんどん大きくなってきたなという思いです。
 見えない世界というのはいわゆるバーチャルな世界のことで、ゲームやeスポーツの分野に限られるのかと思っていたのが、暗号資産にメタバースとどんどん広がりをみせて、すっかり現実世界に浸透してきていることに私としては戸惑いを感じてしまう1年となりました。
 先日は知人がメタバースで土地を購入したと言い出して、リアルな不動産を扱う仕事をしている私は啞然としてしまいました。



顔を突き合わせない世界

 思えば、かつては足を運んでいた研修も今はオンライン。会議をネットで行う企業も増えてきて、自分の代わりにアバターが出席する未来も近そうです。
 われわれの業界では、部屋を借りる際にバーチャル内見で住まいを決めるお客様が多くなってきて、まさにそこに行かなくてもいろんなことができる「見えない世界」が幅を利かせつつあります。
 それと同時にリアルな世界は少しずつ小さくなってきて、人と人が顔を突き合わせる従来型のサービス業は勢いを削がれていく傾向にあります。
 我々は3年近くに及ぶマスク生活を余儀なくされて不自由な思いをしていますが、先日若い女性スタッフに話を聞くと、もうマスクが手放せずコロナ収束後もマスクを続けたいと言っていました。マスクをしていては表情が見えないわけで、これも広い意味での「見えない世界」の広がりだろうかと考えてしまいました。



変わりゆく社会を生き抜く

 コロナ禍が終わる頃には世界がすっかり変わっているとはよく耳にした言葉ですが、コロナ禍後に待っていたのはバーチャルがこのように生活を浸食してくる世界だったのかとの認識を新たにする次第です。
 そんななかでリアルな世界にいる我々は、お陰さまでなんとか予定の範囲内での業績を確保することができました。
 また不動産という面では、本年度は土地価格が好調に上昇し資産をお持ちの方の安心する姿を拝見することができました。どのような世の中にあっても、不動産価格が少しずつ上昇してこそ社会経済が順当に動いていくものだと再確認しました。
 バーチャルがどんどん現実のものになってくる社会のなかで、この流れに逆らうことなく上手に取り込んで生き抜いていかなければと思う2022年の師走です。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加