不動産動向の変化と街の活性化

飲食店を中心に出店は好調
再開発を契機に地域活性化を期待
コロナ禍を契機に、大手チェーンを中心とした飲食店の撤退が続いておりましたが、その後は出店回帰が進み、2025年も堅調な出店が続きました。新規店舗の中には、時代のニーズに合わせて業態を転換する動きも見られ、居酒屋がランチ営業を取り入れて新たな客層を開拓したり、居酒屋チェーンが食堂を、レストランチェーンがブランド名を変えてカフェ形態の出店をする等、別業態への挑戦が増えている点が特徴です。 また、コロナ禍直後は経営多角化を目的とした30坪以下の小規模出店が中心でしたが、2025年には大手チェーンによる40〜50坪クラスの出店が目立ちました。以前より店舗面積はスリム化しつつも、出店スピードはコロナ前に近づいており、各企業が綿密な調査のもと適正規模で出店を進めている様子がうかがえます。そして本厚木・海老名エリアでは再開発が進み、さらなる街の活性化が期待されています。 本年も、NISHIDAは各部署が連携し、サービス向上に努めるとともに、地域の発展とオーナー様の資産価値向上に貢献してまいります。大手チェーンが動きが活発に
福祉関係は問い合わせ増だがマッチせず。
サービス業は安定。

引き続きリモートワークの普及により企業の業務形態が変化し、事務所需要は引き続き減少傾向にあります。町田・横浜・海老名など周辺地域との事業所統合も進み、事務所需要の割合は一昨年の36%から昨年は33%へと減少しました。 一方で、安定して成約しているのは、美容室・ネイル・エステといった美容系サービス業です。福祉関係はお問い合わせが増えているものの、条件が厳しくマッチしづらい状況が続いています。 飲食業は弊社での割合が28%と増加し、一昨年と比べても動きが活発になってきました。街全体でも新しい飲食店のオープンが増え、やはり飲食店の動きがあると街に活気が出ています。特に駅前では大手チェーンの出店も見られ、今後もこの流れが続くことを期待しています。
進む再開発、さらなる地域活性化を期待

本厚木駅周辺の再開発事業のひとつとして中町地区では市役所移転に向けた工事が進行中です。2027年竣工予定の新施設には、市役所機能のほか、プラネタリウム、図書館、国・県の各機関など多様なサービスが集結する予定です。 さらに同エリアでは昨年に続き、複数の分譲マンション建設が進んみ、企業の施設の跡地や老朽化した小売店舗の合筆、建て替えなど民間の再開発も活発で、近年は1億円を超える価格帯のマンションも登場しています。 そういった再開発の流れの中で近年竣工した商業ビル・複合マンションによるテナント誘致やコロナ禍後、都心から郊外へ進出する大手チェーンの動きが重なり、駅周辺や商店街では大手小売店や大手飲食チェーンの出店や移転が見られました。今後、市役所移転が完了すれば、周辺の店舗にもさらなる動きが生まれる可能性があります。 現市役所跡地には、スポーツ・文化芸術など多彩な活動を通じて人々が集い、交流できるヒト・モノ・コトをつなぐ“ハブ”(結節点)としての多目的アリーナの導入が検討されており、2025年に基本方針が策定されました。今後は、さまざまな経済的・社会的効果が期待され、周辺エリアのにぎわいと価値向上が進み、さらなる活性化につながっていくでしょう。
金利の上昇傾向を背景に、資産の組み換えも視野に

ここ3〜4年、国内の不動産価格は全体的に上昇傾向で昨今の金利上昇もあり、これまで以上に資産の組み換えを検討するには良いタイミングといえるでしょう。事業系物件は、駅近などのロケーション以外にも評価されるポイントがあります。それが「メンテナンス」です。商品である物件が適切に管理・修繕されているというエビデンスは、売却価格だけでなく、契約成立までのスピードにも大きな影響を与えます。日頃からの維持管理が、物件価値を支える大きなメリットとなるでしょう。
メンテナンスや税金のセミナーを開催

2025年、NISHIDAでは事業系不動産のメンテナンスや税金に関するセミナーを開催いたしました。不動産価値の維持・向上は一朝一夕には実現できず、浄化槽・エレベーター・電気設備・消防設備など、日頃から取り組むべき管理項目は多岐にわたります。不備を放置したまま事故が起こってしまうと重い法的責任に問われる可能性もあり、リスク未然に防ぐためにも、継続的な維持管理が重要です。 オーナー様のご要望を伺いながら、消防法や災害対策、経営に影響するインボイス制度など、今後もタイムリーなテーマでセミナーを開催してまいります。集客から物件管理、さらには売却まで、気になる点がございましたら、どうぞ担当者または弊社コンサルティング事業部へご相談ください。
県央エリアの再開発をはじめ、各所で進む新たな街づくりの風景は、来るべき地域の賑わいを予感させます。2026年も皆様方にとり、良い年であることを祈念いたします。本紙「テナント・ナウ」では、成約事例やお客様の声、不動産知識などを通じて、不動産市場の動向をご紹介してまいりました。引き続き、スタッフ一同、良質な情報をお届けするよう取り組んでまいります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

