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NISHIDA
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子どもとわれわれの明日

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子どもとわれわれの明日

 アジサイの花が目につくようになって、カレンダーは雨の季節となってきました。
 今年は特に晴れの日の気温上昇が顕著なようです。
あまりの暑さに閉口しては、雨が降って少しは涼しくなり一息つくという日々を過ごしています。
 さて、わが社において新社長が就任し、私自身はこれを辞して会長に退くという発表を行った結果、お祝いの胡蝶蘭が次々に届き、皆さま方の心遣いに感激しているところです。
 あまりの花の数に本店の一階にまで大きな鉢が並んで、まるで生花店のよう。
道行く人が、目を丸くして店内を覗き込む様子が見られることになっています。
 そんな心和む日々のなかで、とても気になる事件がありました。

手のひらにある犯罪への扉

 事件発生から半月しか経っていないので誰もが記憶に新しいと思われますが、先月中旬に栃木県上三川町で起きた強盗殺人事件のことです。これに大きな衝撃を受けてしまいました。
 その理由は、犯人グループの全員が16歳の高校生の4人だったこと。さらに、彼らがわれわれの暮らす神奈川県在住だったこと。もうひとつは、手口があまりに残忍だったことが関係しているように思います。
 なんと空恐ろしい時代になったことだろうと、記事を読みながら文字通り空を見上げてしまいました。
 16歳というと、この間まで中学校に通っていたほんの子どもです。その子どもが、スマホを通じて闇バイトにアクセスしてしまい、脅されて犯行に及ばざるを得なくなる。なんと簡単に凶悪な道に引きずり込まれてしまう世の中なのでしょう。
 インターネットの向こうには、想像もできないくらい広い世界が広がっています。世界は優しく好ましい安全なものばかりでできているわけではありません。犯罪、策略、戦争、虚偽…ありとあらゆるものが、小さなスマホの向こうにあり、それらへのアクセスが誰にも知られず簡単にできてしまうのです。
 なんとかして守ってやらねばと思うのですが、限界があるのが現実でしょう。

教育が明日の日本を作る

 それにしても、被害者となった高齢女性の体には、情け容赦のかけらも感じられない残忍極まりない無数の傷があったと聞きます。
 見ず知らずの人、罪なき人をそこまで痛めつけることは、普通の人間にはできないものです。指示役に脅されていたのかもしれませんが、それでもその残忍性には驚いてしまいます。
 他人を思いやる心、弱い者をいたわる心というのは、日本人が長い間育んできた美徳だと思うのですが、どうなってしまったのだろうと首をかしげるばかりです。
 こういう事件が象徴するものは、子どもの教育や地域の関係性の機能不全そのもののように思います。かといって昔に戻るわけにはいかず、なんとかして教育や社会全体での子育てというものを考え直さなければならないのではないかと感じます。
 もっと真剣に子どもを育てる、子どもの心を育てる、さらに現代にひそむ危険について教えるということに取り組まなければと思うのです。
 学校における教員不足が叫ばれて長い月日が経ちます。
今のままでは、次なる世代が日本人らしさを忘れて利己的な人間ばかりが増え、日本の良さが消えてしまうのではないかと危惧しています。


責任が人を成長させる

 そんなことを思いながら、今日も電車や新幹線に乗って、所属する協会団体の次期会長として役目を果たすべく動き回っています。さらに、海外まで足を延ばさざるを得ない業務まで出てきて、まさに老骨に鞭打つ毎日。なお一層の体調管理を心がけなければと、おのれに命じています。
 一方で、退いたからといって手を抜いてはならないと、新役員となったスタッフたちに向かってあの手この手の叱咤激励をする日々。大きな責任を渡してしまった新役員たちには重い荷物を預けたことになりますが、重さに耐えて結果を出してこそ喜びも得られて成長も手にできると信じています。
 一年後の業績結果を見るのが、今から楽しみです。

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