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株式会社西田コーポレーションNISHIDA BLOG三月、春という跳躍への序章

三月、春という跳躍への序章

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三月、春という跳躍への序章

 二月の古称、如月は「衣をさらに重ねて着る」ことから来た言葉らしいのですが、今年の二月はまさにこの名の通りのひと月となりました。

 二十年に一度といわれる大寒波が到来し、関東甲信地方では今まで見たこともないような積雪に見舞われて高速道路や主要国道は全域でストップ。積雪で動けなくなったために、なかには幾晩かを車のなかで過ごす人も出てきて、豪雪パニックのような状況となりました。

 そんななか一方では冬季オリンピックソチ大会が開催され、フィギュアスケートの浅田真央選手が大失速のショートプログラムから見事な巻き返しを図り、フリーでは6種類の3回転ジャンプをすべて着氷させるという快挙を達成。演技が終わって感極まって泣き出し、そのあとすぐに笑ってみせた姿に、日本はおろか世界中の人が感動を覚えました。また、男子フィギュアスケートの羽生結弦選手や、スノーボードハーフパイプの平野歩夢選手、平岡卓選手など、十代の若者が涼しい顔でメダルを獲得していく姿に、大いに興奮させられました。そんな若者の活躍に負けじと他方では四十一歳のレジェンド、葛西紀明選手が年齢もなんのそのの跳躍で銀メダルを獲り、われわれ大人世代も頑張らなければという爽やかな「喝」をもたらしてくれたことも印象的でした。

 

 そんな如月が終わって、暦は弥生三月。

 わが社では、総務の管理職部門にひとりのプロフェッショナルを迎えることになりました。大手銀行で長きにわたり、法令遵守やお客さまへの対応、危機管理対策、労務環境整備などの業務に携わってきた方で、幅広く企業活動全般を熟知している逸材に入社してもらうことにしたのです。

 われわれ若い企業は「攻め込む」ことは得意なのですが、じっくりと「守る」ことは苦手としています。勢いのままにここまで歩んできたわれわれですが、この辺りで足元を固めてしっかりと地に足をつけて歩を進めていくことも大切だと感じてのことです。このように豊かなキャリアを持つ方に新鮮な目で企業全般を眺めてもらい、たとえばコンプライアンスやセキュリティ、マナーなどの分野で、きちんとした企業で培ってきたノウハウを活かしてもらおうと思っているのです。それにより社内にいる全スタッフが安心して働き続けることができ、また外部から見ても「しっかりした信頼の置ける会社」と評価していただけるような企業を目指したいと思っての今回の決断です。企業がいい方向へと進んでいけるように、正しい「舵取り」をお願いしたいと思っています。

 

 さて、新しく仲間に加わってくれる人がいる一方で、去り行く人もいます。

 昨年末にわが社では新しい新婚カップルが誕生したのですが、その結ばれた二人が女性側の実家の事業を手伝うためにこの春退社するとの報告を受けました。新しい一歩を踏み出すことになるとのことですが、わが社にとっては一度に二名のスタッフがいなくなることになります。

 と思っていたら、先に結婚出産で休んでいた別の女性スタッフが産休を終えて、業務に復帰するとの報告。結婚して母となった後で戻ってきてくれる社員ほど嬉しい存在はありません。喜んでいると、今度は社内で誕生した別のカップルが、結婚の予定を告げにきてくれました。

 

 三月は、四月という跳び箱を前にした踏切板までの助走のようなものです。

 形が変わって人が去り、一方で出会いがあって、新しい人とのストーリーが繰り広げられていく。

 新しい季節に新しい一歩を踏み出す人たちに、頑張れと陰ながら大きなエールを送りたくなります。

 四月、われわれも新しい社員たちを迎えます。

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