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株式会社西田コーポレーションNISHIDA BLOG人事を尽くして天命を待つ

人事を尽くして天命を待つ

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人事を尽くして天命を待つ

 光陰矢の如し…また新しい月の始まりです。

 不動産業界では春から夏にかけて比較的落ち着く時期に当たりますが、多忙な点では変わりがありません。特に先月は加盟している各団体の総会時期であり、東奔西走の思いでした。あちらこちらの総会に出席しなければならず息つく暇もありません。

 一方、社内では六月からの組織改編に向けた人事に着手しなければなりません。外出を控えて管理職スタッフと打ち合わせをしたいのですが、その時間がとれず、後ろ髪をひかれながら総会へと向かう日々が続きました。

 

 いざ、総会に出席してみると、同じ団体に所属する同業他社では、どこも増収傾向。管理戸数や契約数などを着実に伸ばしている様子で、かくも空室率が高まり、デフレが続いているというのに、この傾向はと分析してみると、どうも力のある企業のエリア内一社独占率が高まっているようです。つまり、空室率が上がれば上がるほど、お客様も物件も元気な企業に集まってくる傾向が強まっているようなのです。まさに、エリア内一強時代の到来で、総会に出席するたびに我々も頑張らなければという強いモチベーションを受け取って帰ってきます。

 そして、会社で待っているのは組織改編人事です。

 私は人事というものの大切さを、常日頃から強く感じています。人を活かすも人事、ダメにするのも人事だという信念を持っています。年に一度、人事を見直すことで、スタッフ全員がイキイキと前向きに、それぞれの目標に向かってさらに力強く歩むことができると思っています。同時に、各部署内にある問題や課題を解決することも目標のひとつに掲げています。そのために、どんな問題を抱えているか、どうすればもっと合理的、効率的になるかをじっくりと考えていかなければなりません。

 

 その人事ですが、今年は発表がすっかり遅れてしまいました。

 そして、五月中旬にやっと辞令を出したのですが、今年の組織編成の大きな特徴は、これまで「事業部」の名で運営していた部署を「コンサルティング事業部」と名称変更し、さらにそのなかに企画準備室を設けたことです。

 これは、今後の社会状況を見据えて、単に不動産を貸したり売ったりしているだけでは、不動産オーナーの皆様のご要望に応えることが難しくなる。目先の利益ではなくもっと広い視野で、不動産だけではなく資産全体をそれぞれの置かれた状況を把握しながらコンサルティングしていくことが必要になると考えてのことです。不動産の賃貸から売買、資産の組替、相続対策、さらには建物の維持管理まで、オーナーの皆様からの様々なご相談やご要望に応えられる、頼りになるパートナー企業を目指しての設立です。

 経済が右上がり状態だった時は、不動産業は賃貸仲介や売買などでも充分でした。ところが、人口減少や産業の空洞化、さらには増税政策などの時代の変化を受けて、オーナー様はあらゆる可能性を考えなければなりません。その新しい状況に対して、弊社も力強く応えていきたいと考えているのです。

 

 例年にも増して難航した組織改編人事を終えて、今は束の間ほっとしているところです。新組織は六月一日からスタートします。今年入社した新入社員にとっては、研修期間を終えそれぞれに羽ばたいていく時となります。

 「人事を尽くして天命を待つ」…今の私は、この「人事」を精魂込めて考え尽くし、後は良い結果が出ることを祈りながら天命を待つ心境です。

 会社が正しい方向を目指して、着実に一歩ずつ前進していくことを願いながら、スタッフ達の後ろ姿を見守っていきたいと思います。

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