風災被害時における当社の動き
2019年9月9日、観測史上最強クラスといわれた台風十五号が千葉へ上陸。そして、同年10月12日、カテゴリー5のスーパータイフーンと呼ばれた台風19号が伊豆半島へ上陸。それぞれが日本列島に甚大な被害をもたらしました。これは異常気象の影響なのか、今後の自然災害に対する警戒は高まるばかりです。県央エリアでも各所でダメージを受け、その対応に追われたオーナー様も多かったことと思います。「建物」への被害件数は弊社管理物件でも多数発生し、その対応に追われることとなりましたが、今回はその時の当社の動きをご紹介いたします。
多かった被害例
<雨どいの落下>
「台風の被害で、建物の雨どいが落下した」という連絡が複数のオーナー様から入りました。
<隔板の破損>
緊急避難用の隔板。蹴破って避難経路を確保するものですが、強風の圧力で次々と破損するケースが多発。
<フェンスの倒壊>
設置されたフェンスが半倒壊。そのままにしておくと危険なため、応急処置をしてから本格対応となりました。
台風接近情報から、その備えを
台風通過後に予想される被害を想定して、ホームページ用Q&Aを用意。被害発生後にインターネットで対応できるようにいたしました。また、災害時の社内各部署行動フローを共有してスタッフがスムーズに動けるよう、台風被害に対して備えを固めました。
■オーナー様より入電
「屋根の雨どいを取り付けている板が外れた。修理しなければ」
■入居者様より入電
「ベランダの外側に、板のようなものが貼ってあるが、昨日の台風で一部が剥がれ、ペラペラと風に揺れて音がする。本日昼前から音がすごく大きくなってきたので、何とかしてほしい」
■物件巡回中のスタッフから報告
「台風後の被害確認のため現地確認。フェンスが破損しておりました」
■被害状況の確認
被害のご連絡があった後、被害状況の確認のため当社スタッフが現調したり、現場の写真がある場合は当社まで送っていただくことで被害の程度を確認いたします。2次被害の危険がある場合は、破片の回収や養生などの応急処置をいたします。
オーナー様へ被害状況のご報告
破損箇所の現調と同時にオーナー様へご報告をいたしますが、その時にいくつかの確認事項がございます。①建物保険を申請いたしますか？
②申請する場合、弊社またはオーナー様のどちらで行いますか？
③入居者様のために急ぎの対応いたしますので、お見積もりを事後にして工事手配を先行させていただけますか？
などです。
ただし、被害状況によっては建物保険などが使えない場合もございますが、被害発生から最短で解決できるようにご提案したいと思います。また、修繕のお見積もりもオーナー様で対応されるのか、当社におまかせいただけるのかもご相談させてください。
■お見積もりについて
当社でも修繕のお見積もりを承っております。
建物保険申請時にも必要なものですが、物件を中古で購入されていて、破損部の詳細（型番・品番など）が不明だったり、古い形式で生産打ち切りなどのケースもあります。その場合はお時間がかかることもありますので、ご理解ください。
情報を当社で保管させていただいておりますので、申請までの業務はスムーズに行われます。
ご注意いただきたいのは、申請に対する審査がありますので、保険金が必ず出るとは限りません。その点はご留意ください。
■短期での応急処置を
台風の被害を受けるのはオーナー様だけではありません。そこで暮らす入居者様もまた同時に被害を受けている場合がありますので、風災被害をうけた時、短期で解決できるように最善の努力を尽くしております。
知っておきたい補償の話！
いざという時の保険ですが、場合によっては利用できないケースもあります。困ったことになる前に、普段から内容の確認や見直しも含めてご検討ください。
昔の保険と今の保険
昔に契約した火災保険では保険金額が減価償却された「時価」での契約になっているのが一般的でした。しかし、この契約では火災などで建物が全損したときに十分な保険金が支払われない可能性がありますので、古い契約のままかどうか、内容のご確認をおすすめいたします。また、今の保険の方が補償内容の幅が広くなっていますので、そちらも併せてご確認ください。今回の台風被害でわかった補償内容の再確認の必要性
今回の台風では損害件数の多いことが特徴的でした。そしていざ建物が破損したとき調べてみたら、・補償額の低い共済で損害額を賄えなかった！
・保険契約証書が見つからず、保険金申請までに時間がかかってしまった！
そんな事例も見受けられたようです。お時間のあるときに補償内容の確認をお願いいたします。
管理オーナー様だからこそ、スムーズな対応が可能
当社の管理オーナー様には保険情報をお預かりするようにお願いしております。これによって、もしもの時のスムーズな保険金申請サポートが可能になります。具体的には、保険会社に提出する各種書類の作成や保険金申請のやりとりなどがありますが、今回の台風被害ではスムーズにサポートをすることができました。NISHIDAの管理物件ならば、一連の対応が可能となります。
台風の被害の確認から保険金請求や修繕に到るまで、管理会社としての一連の対応が行われました。その理由のひとつとして、修繕を担当している弊社グループ会社の西田ハウスとの密接な連携の下で対処されていました。
今後も総合不動産管理会社ならではの厚みのあるサービスをご提供させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
※被害件数が数多く発生したため、諸般の事情にて対応遅延となっているオーナー様にはご迷惑をおかけしております。申し訳ございませんが今しばらくお待ちください。
