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NISHIDA
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WBCと新しい仲間と

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WBCと新しい仲間と

 今年は桜の開花がとりわけ早かったので四月まで持つだろうかと心配していたのですが、いま厚木では満開を迎えています。
 桜のシーズンは出会いと別れの時期。先月末から人事異動に伴う離任のご挨拶に来られるお客様がひっきりなしに顔を見せてくださるようになり、異動に二の足を踏んでいた昨年までとは異なって、とうとうコロナも終わりを見せてかつての世の中に戻るのだなあという感慨を持ちました。
 人の動きが増えるということはわれわれの業界にとっては大変に嬉しいことで、賃貸住宅を取り扱う営業店では忙しくスタッフが立ち働いています。
 そして、着任のご挨拶に来られる方が増えて、いよいよ新しい春がスタートするという気分が高まっていくものと思われます。



甦る野球少年の夢

 そんななか、先月開催されたWBCの試合では滅多にない興奮を味わうことができました。
 夜に開催された一次ラウンドの試合や準決勝はもちろん自宅でテレビに釘付けで観戦をしましたが、昼間に開催された試合もオフィスにあるテレビをつけて観戦しながらの仕事となりました。
 特に決勝戦、これは仕事どころではなく、すべてを午後に回してもらっての観戦。いつもの仕事部屋はスポーツバーと化していました。
 なにしろ十年前に優勝したWBCの時とは異なり、相手アメリカも本気の布陣で臨んできています。これになんとかして勝って世界一にならなければ…。初回から一投一球手に汗握りながらの応援となりました。
 テレビに見入りながら、毎日毎日暗くなるまで球を追っていた野球少年だった頃の自分に心は戻り、それが日本を代表する名ピッチャーたちの見事な球を見て現実に引き戻され…と、興奮と陶酔のひとときでした。
 なにしろ王さん、長嶋さんの全盛期を知っている私です。たまに大リーガーが来日して親善試合をすることがありましたが、その頃の日本の野球はまさに大人と子どもの勝負。いつも憧れている王さんや長嶋さんがまったく歯が立たないのを見て落胆したものでした。
 それが時移り、今や日本のピッチャーたちが怪物のような大リーガーをねじ伏せている。見ているだけで感動するものがありました。



スーパースターの頭のなか

 そうして、絵に描いたようなドラマチックな展開を経て、大谷選手が投げて抑えて優勝。感動的で嬉しくてならず、すごいすごい世界一だと何度も声に出しました。生まれてきてこんな素晴らしいシーンをこの目で見ることができて、なんとすごいことだろうとしばらく陶然としておりました。
 そうして当の大谷選手のインタビューが画面から流れてきて、この神様のようなスーパースターは何を言うのだろうと待っていると、本人は涼しい顔で「韓国、台湾、中国や他の国ももっと野球を好きになってほしい。これがきっかけになってくれれば」と語って、私は一気に恥ずかしくなりました。
 自国が世界一になることだけを考えて、ここまで日本の野球が成長できてきたことだけに感動していた私に対して、本人はまったく次元の違うことを考えている。…なんだか自分の小ささに気づかされてしまいました。
 もちろん、それを聞いた後も興奮の余韻は続いていたのですが、若い世代の言動に目を覚まさせられることも多くなってきたなあと考えてしまいました。



新しいスタートに向かう

 春が来て、我が社でも新しいスタッフが仲間に加わることになります。
 彼らを迎え入れる入社式を前に、若い世代の良き模範となれるように努力しなければ、誰ひとり傷つけることなく気配り気遣いを怠らないようにしなければと、自らを戒めている自分がいます。
 そうして、若い彼らから沢山のことを学んで、彼らがのびのびと仕事ができて、その潜在力が十分に発揮できるような環境を作っていかなければと、決意を新たにしている自分がいます。
 新しい四月からの一年が始まります。

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