テナント成功事例#10
長期入居テナントの退去後に同業種と異業種が入ったそれぞれの成功事例。
今回ご紹介する成功事例は、同じテナントが長期間入居していた物件です。古い物件で退去が決まると、次のテナントが決まるのか不安を感じているオーナー様もいらっしゃると思いますが、いずれも需要と供給が見事にマッチングし、成約となりました。それぞれマッチングした内容や考慮した点などについてご紹介します。
厚木市中町 Dビル
賃料の見直しを実施し納得のいく形で成約に。
20年以上、大手ファストフードが入っていたAビル。このファストフード店は地下1階を調理場兼倉庫、1階をカウンター、2階を客席として使用していましたが、テイクアウト専門店への変更が決まり、駅ビル内へ移転することになりました。2023年8月で契約が切れるため募集をかけたところ、「駅から徒歩1分」という好立地のせいか、複数の問い合わせが。しかし、賃料もそれなりに高かったことや地下付きという特殊な物件であることから、成約とまではいきませんでした。そのような中、店内の解体工事が進められていきましたが、別の大手ファストフード店から問い合わせが入ります。どうにか成約につなげようと、特殊な地下付きという面を考慮して賃料の見直しを提案。また、オーナー様には防犯シャッターと排煙設備の取り換えを依頼させていただきました。こうした対応などが功を奏し、2023年11月に晴れて契約。2024年1月より内装工事に着工し、3月のオープンに向けた工事が進められています。
本物件は、解約したテナントが長期間入居していたため、解体工事をすることで見えてくる部分もありました。配線が劣化していたり、床部分が脆弱になっていたりなどそれなりに補修する箇所も多かったです。
小田急線「本厚木」駅より徒歩1分のところにあるDビル。1974年に竣工した鉄骨鉄筋コンクリート造7階建てのビルで、本厚木の顔のような存在です。視認性の高さはもちろんのこと、アクセスのしやすさから、どの業態からも人気がある物件でもあります。現在は、飲食店のほか、娯楽施設などが入っているにぎわいのあるビルです。
秦野市南矢名 E貸店舗
様々な条件がマッチし違う業態での契約が決定。
長い間、ピザやパスタがおいしいお店として親しまれてきた2階建てのレストラン。レストランオーナー様の高齢化によって閉店が決まり、そのタイミングで物件のオーナーもチェンジすることになりました。新しいオーナー様よりNISHIDAに募集のご依頼をいただき、居抜きの状態で募集を開始。すると、飲食店ではなく、南矢名2丁目付近の集合住宅建築に携わる建築会社より、事務所や作業員の休憩場所、資材置き場として使用したいとお問い合わせが入りました。現場から近く、駐車場が5台分ついている点、2階にシャワー室がある点が気に入ったということで、飲食店の居抜きのままで構わないとのこと。期間は2年間の限定ではありましたが、オーナー様にもご了承いただき、契約となりました。
当然飲食店の開業希望者から問い合わせが入ると考えており、当社といたしましても意外な展開となりましたが、オーナー様や借主様が柔軟に捉えてくださったことで、空室を解消することができました。居抜きの場合、どうしても業態チェンジは難しいと感じてしまいがちですが、今回のケースでは、固定概念をなくすことで、空室解消につながることもあるのだと感じることができました。今後もニーズをしっかりお聞きし、マッチングを目指していきます。
秦野市南矢名にある木造2階建ての本物件から現場までは、徒歩でも移動できるくらいの距離。周辺は閑静な住宅街で、主に学生向けのアパートなどが立ち並んでおり、学生が行き来する姿が多く見られるエリアです。今回は居抜きで残置物ありという条件でしたが、オーナー様としては、直すべき箇所が発生すれば対応するというお考えです。
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