テナント成功事例#14
オーナー様、入居検討者様、そして対象となる物件には、それぞれ特有の事情や条件があります。今回は、その事情や条件を的確にくみ取り、型にはまらない発想で成約した事例をご紹介。いずれも、これまでの取引実績やそれらにかかわる経験が生かされています。ぜひ今後の参考になさってください。
厚木市 中町 Hビル
条件を緩和して取り壊し予定の物件を成約
取り壊す予定だったHビル。定期建物賃貸借契約で契約を交わしていましたが、スクラップ&ビルドを主とするB社が購入したことで、満了を待たず、退去費用を支払うから解約して欲しいと依頼がありました。何社かは、退去費用の合意が得られ移転されましたが、残ったテナントとの話は難航し気づけば、コロナが流行し、景気が低迷し、円安になり、資材、部材の高騰で、スクラップ&ビルドもままならない状態になり、早期解約依頼は、取りやめ、2026年6月30日までは満了して頂くことになりました。そこで、空いている居室にも2026年6月30日までは稼いでもらう為、NISHIDAに客付依頼が入り、適したテナントを探すことになりました。
そこで思いついたのが、ミロードに入っていたアジアン雑貨店。ベトナムやタイの洋服を店頭販売している会社の店舗としてご紹介させていただきました。
3年だと途中解約できないというリスクがあるため、1年契約とし、再契約手数料はなし。さらに賃料は相場よりも抑え目に設定しました。この条件で、双方共に快諾していただき、無事成約となりました。
アジアン雑貨店としては、1年契約なので自由度がアップしたこと、手ごろな賃料、視認性の高い1階という点がポイントとなったようです。入居後は来店者も多いようで、プラスに作用した出店に。B社様にとっても、賃料が入ることでその分の余力が発生することになった点がメリットとなりました。
小田急線本厚木駅南口にあるHビルは、1980年に竣工した、RC造、5階建て。駅からは徒歩4分と利便性の高い立地にある雑居ビルで、レンガの外観が印象的です。機械式の専用駐車場があり、飲食店や飲まない、掛けない、吸わない、老人に人気のマージャン教室などが入居しています。駅前というだけあって、周辺には商業施設が並ぶ環境です。
厚木市 温水 S店舗
双方のニーズをくみ取り成約に至った成功事例
2023年夏頃から入居中の物件からの移転先を探し始めたA社様。運送会社の倉庫として利用している物件でしたが、1年以内に厚木市に移転先を見つけることを希望しておりました。ご希望条件は12万円以下、駐車場付き、住宅街ではないところというもの。このような条件を受け、2024年夏頃までに間に合うよう、さまざまな角度から適した物件をお探ししました。
そこで浮かんだのが、温水にあるS店舗です。スケルトンの状態で空室になっている区画があったため、そのままの状態で倉庫としての使用は可能かをオーナー様にお電話で聞いたところ、問題ないと快諾。A社様にも見ていただくと、「倉庫として使うのでスケルトンのままで問題ない。雨風がしのげればいいのでここはベスト」と気に入っていただき、無事2024年の9月に契約を交わしました。
スケルトンの物件は、施工の手間や費用がネックになり、決まりにくい一面があるのは否めません。しかし、室内の造作物が必要ないケースでは、双方がウインウインになることもあります。今回の成功ポイントは、倉庫物件を探すということに縛られなかった自由な発想でした。
これからも、あらゆる角度から考えることを意識し、空室解消へ向けて邁進してまいります。
厚木市温水にある「温水交差点」に近いS店舗。7区画ある平屋の連棟物件で、お店の前には駐車場があります。道路に面しているため視認性が高い物件。今回契約となった区画は、シャッターの不具合がありましたが、オーナー様のご負担で新しいシャッターに変更してくださいました。
テナントのことならテナント情報センターAnnex-1までお問合せください。